輪島市議会 > 2013-12-11 >
12月11日-02号

  • "総務部防災対策課長"(/)
ツイート シェア
  1. 輪島市議会 2013-12-11
    12月11日-02号


    取得元: 輪島市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-01
    平成25年 12月 定例会(第4回)          第4回市議会定例会会議録          平成25年12月11日(水曜日)          (午前10時00分開議)出席議員(19人)   1番  森 裕一         2番  西  恵   3番  高田正男         4番  一二三秀仁   5番  鐙 邦夫         6番  森 正樹   7番  漆谷豊和         8番  大宮 正   9番  高作昌年        10番  中谷達行  11番  椿原正洋        12番  上平公一  13番  小山 栄        14番  玉岡了英  15番  橋本重勝        16番  坂本賢治  17番  田中秀男        18番  竹田一郎  20番  中山 勝---------------------------------------説明のため議場に出席した者の職氏名 市長                 梶 文秋 副市長                坂口 茂 総務部長               宮坂雅之 交流政策部長             坂下利久 福祉環境部長             北浜陽子 産業部長               嘉地和春 建設部長               北山 浩 建設部技監兼土木課長         山本清道 門前総合支所長            丹圃俊記 門前総合支所参事           福島暢男 市立輪島病院事務部長         井上 治 門前総合支所長            岡田邦男 総務部総務課長            中山由紀夫 総務部財政課長            小谷伊佐雄 総務部監理課長            大西正浩 総務部防災対策課長          新谷明伸 交流政策部企画課長          山下博之 交流政策部観光課長          坂下照彦 福祉環境部市民課長          池畑共栄 福祉環境部福祉課長          田中昭二 福祉環境部環境対策課長        田方利彦 産業部農林水産課長          林平成人 産業部漆器商工課長          坂口 勇 教育長                吉岡邦男 教育委員会事務局教育部長兼庶務課長  西畑賢一 教育委員会事務局学校教育課長     春田安子--------------------------------------- △開議・会議時間延長 ○議長(漆谷豊和君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議時間は、あらかじめこれを延長しておきます。--------------------------------------- △議長諸報告 ○議長(漆谷豊和君) 本定例会において受理した請願は、お手元に配付の請願文書表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託しますので、ご報告いたします。--------------------------------------- △質疑・質問 ○議長(漆谷豊和君) 日程第1、議案第101号から議案第115号までを一括して議題とし、質疑及び市政一般に関する質問を許します。 17番田中秀男君。     (17番 田中秀男君登壇) ◆17番(田中秀男君) 皆さん、おはようございます。 平成25年第4回市議会定例会に当たり、拓政会並び自民党輪島支部を代表いたしまして、市長並びに関係者に質問をいたします。 今年も早いもので余すところ20日ほどとなりました。今年1年間を振り返ってみますと、我が自民党にとっては、一昨年末の衆議院選挙での大勝利の勢いをそのままに、7月の参議院選挙でも勝利し、念願の衆参のねじれ解消を果たすことができました。 そして、県内においては、県選挙区の山田修路氏、そして比例区での宮本周司氏と2名もの参議院議員の誕生を果たすことができました。今後は、安倍政権のもと地元の北村代議士とともにこの輪島市の発展のために寄与されんことを望むものであります。 それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず、当初予算編成についてお尋ねいたします。 国では、年末に向け、デフレ脱却日本経済再生に向けた取り組みのさらなる推進を掲げた安倍政権の経済政策「アベノミクス」の3本目の矢である成長戦略の実行に加え、社会保障、公共事業や地方財政など来年度の予算編成の山場を迎えております。 市長は提案理由の中で、交流人口拡大のための道路交通網などの整備において、長年の課題であった事業費30億円を超える市道まがき線(仮称)まがきトンネル能越自動車道輪島道路の起工式並びに国道249号大泊区間、千枚田ポケットパークの完成など一定の前進があったと述べられております。 また、今議会には大型事業となる消防庁舎の建設事業予算も計上しております。 そのほか北陸新幹線金沢開業を見据えたマリンタウンにおける交流拠点施設の整備、漆器資料館の整備、輪島温泉郷としての魅力向上事業に取り組んでおります。 ソフト面では、引き続き大型客船の寄港、「あぜのあかり」「あぜのきらめき」などに加え、新たに「平家サミット」「海女サミット」「漆サミット」も実施され、長期的視点に立っての施策を繰り広げているわけですが、その成果に大いに期待をしているところであります。 また、福祉施策では、児童クラブの充実、乳幼児医療費支援年齢の拡大など子育て支援施策、高齢者見守り事業やお出かけバス運行など高齢者福祉施策障害者福祉の充実に取り組んでおられます。 また、生活に密着した事業として、市道路線の整備、携帯電話の不感地帯の対象、水道未普及地区の解消、新火葬場などの建設などにも取り組んでこられました。 教育面では、東陽中学校を建設、河井・鳳至小学校など教育施設の耐震化、地区集会所の整備や公民館施設の充実、公民館主事学校図書館司書の配置などが挙げられます。 このようないろいろな施策に取り組んでこられましたが、残された大きな課題としては、来春統合する輪島中学校の新しい校舎の建設があるのではないかと思います。 来年3月に任期満了を迎えるに当たり、新年度予算編成はどのようになるのかお尋ねをいたします。 次に、消費税と公共料金についてお尋ねをいたします。 来年4月から消費税率が5%から8%に引き上げられます。スーパー、コンビニの食料品や衣料品に始まり、バスやタクシーなど公共交通料金電話通信料、電気・ガス料金、郵便料など全ての料金、価格が原則として引き上げられます。 料金体系の見直し、料金システム改修費用、シールや値札の貼りかえ、、付けかえ手順などいろいろと各事業者は準備作業を進めているところであります。 課税売り上げが1,000万万円以下の免税事業者であっても仕入れにかかる消費税アップ分は負担しますので、取り引き価格にきちんと転嫁する必要があります。買い手が取り引き相手免税事業者であることを理由に、買いたたきなどを行うことは法律で禁止されていると聞いております。 市の場合、電話通信料や電気・ガス料金と同様な事業である水道料金、下水道使用料ケーブルテレビの使用料など消費税が課税され、実際に消費税を納めている企業会計、特別会計の消費税アップについては、当然引き上げることになると思われますが、今議会に料金改正の条例は提出されていません。どのように対応するのかお答えを願います。 続いて、一般会計の歳入となる使用料等についてであります。 市の一般会計は、委託料、工事費や光熱水費など消費税を支払っていますが、消費税としては消費税法の特例で申告納付義務はありません。したがいまして、一般会計の施設使用料、入館料等についてはどのようにするのかお答えを願います。 次に、北陸新幹線金沢開業を控え、これまでの取り組み状況についてであります。 平成26年度末の北陸新幹線金沢開業を控え、JR東日本、西日本は、去る10月10日公募していました北陸新幹線の新しい列車名を東京金沢直通最速列車を「かがやき」、停車駅が多い停車型を「はくたか」と発表しました。 また、11月28日には、JR東日本、西日本が共同開発した新型車両を報道関係に公開しております。ゆとりや快適さを重視し、豊かな自然や伝統文化をイメージした内装となっており、12両編成で座席数は934席、最高速度260キロ、東京富山間最速では2時間、東京金沢間2時間半を計画しているとのことであります。 今月2日には、長野黒部宇奈月温泉駅間で検査車両を使った試験走行も実施され、北陸新幹線金沢開業が一層身近に感じられるようになりました。 一般的に飛行機と列車をどちらかを選択するかについては、乗車時間が3時間を切ると新幹線に利用者が流れると言われております。このことからすると、小松、富山空港に比べ北陸新幹線の優位性は明らかであり、小松、富山空港の減便は避けられないと言われております。 また、東北新幹線のスピードアップなどにより羽田空港国内線は、既に供給過剰との指摘もあります。北陸新幹線は能登空港とは直接競合しないので、羽田空港発着枠の関係で、朝市に間に合うような時間帯に到着できない現状から、より魅力的な旅行プランとおもてなしを提供し、できれば世界農業遺産に認定された能登に振興著しい東南アジアなど海外も含め、多くの皆さんをお招きできるのではないでしょうか。 市長はこれまで「漆の里」「禅の里」「平家の郷」と北陸新幹線金沢開業を控え、3つの里づくりを初め漆の香る里づくり推進事業マリンタウン交流拠点施設などいろいろな取り組みを行っていますが、これまでの取り組み状況をお答えを願います。 また、今後の取り組みの一つとして、現在運行されている金沢への特急バスの車体を輪島をアピールするデザインとして金沢駅からの誘客を図ってはいかがでしょうか。また、ほかにも新たな取り組みがありましたらお答えを願います。 次に、消防庁舎の建設についてお尋ねいたします。 この件につきましては、当初予算に基本設計、実施設計など予算化しておりますが、今回いよいよ建設事業費を計上いたしました。現在の消防庁舎は、昭和47年に建てられ、41年余りを経過していると聞いております。近年まで女性トイレがなかったことなど、当時は女性消防士が登場することなど考えも及ばなかったことでしょう。男性の職場としての設備、手狭な事務室や仮眠室など機能的に時代の要請に応えられない現状となっております。加えて、地域の防災拠点施設として十分な耐震性能を有していない、能登半島地震で一度被災していることなど建てかえが急務でありました。 今回、国道輪島パイバス沿いの広い敷地に移転新築されることとなるわけでありますが、その施設の概要と今後の事業の工程をお聞かせ願います。 次に、消防庁舎の建てかえの一番の課題は、その財源にあったと聞いております。現状の施設から相当な広さを確保した上で、防災拠点施設として通常の建物に比べより高い耐震性が求められていること、市内16分団の出初式、消防団訓練大会など広い訓練スペースが必要であり、交通の便のよいところなど大型事業になることが予想されておりました。 今回の補正予算は、輪島消防署消防本部庁舎で、来年度の債務負担を加え約15億7,000万円の事業費を計上しております。 市長は、提案理由の中で国の交付金や有利な地方債を活用したと説明されましたが、大型事業となる財源確保はどうなるのか、お答えを願います。 次に、教育問題についてお尋ねいたします。 輪島中学校開校に向けた交流学習などの取り組みと今後の対策についてであります。 この間、いろいろな議論がありましたが、いよいよ来春には3つの中学校が統合し、新たに輪島中学校が開校することとなりますが、対象となる児童生徒はもちろんのこと、保護者や地域住民にとってこれまで50年以上なれ親しんだ学校から新たな中学校が誕生することに対する不安と期待が入り交じり、気分的にも落ち着かないとの声もよく耳にしてきたところであります。 これに対し、本年6月の市議会で我が拓政会代表質問に対して、教育長は、制服、通学安全、校歌校章、交流学習の4つの小委員会を設置して、改善に向けた協議を重ね、生徒が安心して通学できる環境整備に向けて鋭意取り組みたいと答弁されていましたが、この間の取り組み状況についてお聞かせ願います。 特に今日の学校におけるいじめや不登校は、文科省の発表では減少傾向にあるというものの、昨日の報道では増加傾向にあるという報道がきのうよくニュースに入っておりました。こうした中、情緒的に不安定な時期にある中学生にとってわずかな環境の変化が大きく作用するとも言われており、新しい環境になじめずストレスを抱え込むケースも考えられ、保護者にとってはきわめて大きな不安材料の一つではないかとも考えるものであります。 学業においては、基礎基本から応用面が求められることや、学校ごとに授業進度が異なっていることへの対処など、高校受験を控えたこれからの対策をどのように考えているのかについてもあわせて見解をお伺いいたします。 4月からスタートする輪島中学校に集う生徒たちが楽しく充実した中学校生活を迎えられるよう関係者のさらなる取り組みに期待をするものであります。 それでは、最後になりましたが、来春3月に迫ってきました市長選挙についてお伺いをいたします。 最初の質問の中でも話しましたように、今輪島市は大きな計画を実行しようとしています。総予算30億を超えようとするまがきトンネル、また新消防庁舎の建設、そして新輪島中学校の建設、マリンタウンにおける交流拠点施設等々、これからの輪島市を見据えた大型事業が始まろうとしています。これはひとえに市長、あなた自身の輪島市を思う心のあらわれであり、今後の輪島市のあるべき姿を構築しようとする姿勢ではありませんか。そして、少子高齢化の著しい奥能登地域の中でも梶市長、あなたのリーダーシップが求められている声を多々聞いています。我々自民党輪島支部はもとより、市民の声を代表する区長会や経済団体各位より強く梶市長の続投を望む声が聞こえています。 これからの輪島市、そして奥能登地域の置かれた立場を考えるとき、ぜひいま一度のご英断をいただき、輪島市の将来を構築していただきたいと考えております。 市長の答弁にご期待申し上げ、そして、来るべき年が市民皆様や輪島市にとって輝かしい年になることをご祈念申し上げまして、私の代表質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) ○議長(漆谷豊和君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 皆様、おはようございます。 きょう、あす2日間の代表質問、あるいは一般質問ということであります。よろしくお願いを申し上げたいと思います。 最初に、拓政会を代表いたしまして、田中議員のほうからご質問をいただきました。 最初に、当初予算編成の考え方についてお尋ねであります。 平成26年度の当初予算編成につきましては、ご案内のとおりでありますけれども、来年3月に市長選挙が予定されておりますことから、原則新規事業や政策的な経費を除く骨格予算として編成すべきものと考えております。 しかしながら、市道まがき線の(仮称)まがきトンネルの建設や輪島消防署の新庁舎建設など債務負担行為で既に議決をちょうだいして来年度にその予算措置が約束されているそうした事業や今年度中に実施設計が終わり、そして、新たな年にその事業実施が計画されていると、こういった継続性があると判断される事業のほか、新規事業であったとしても、国の制度改正に伴い、新たな事業を行う必要があると、そういったものについては、新年度の当初から執行体制が整うように、そして市民生活に支障が生じることのないように速やかに対応できるよう必要な予算を計上すべきものと考えております。 2番目に消費税と公共料金についてのお尋ねのうち、最初に来年4月から消費税率が8%になるが、市の上下水道料金など企業会計や特別会計の料金はどのようにするのかとのお尋ねであります。 原則この消費税でありますけれども、社会保障制度の維持を図る上で、安定財源の確保及び財政の健全化をどういうふうに達成するか、これを目的とした税制の抜本改革の一環といたしまして、来年4月から消費税及び地方消費税の税率が現行5%から8%へと引き上げられるということが決定をいたしております。 消費税の負担者は消費者ということになりますが、その消費税の申告や納付については、それをお預かりした事業者が行うということは、当然のことであります。それを自治体で見た場合に会計ごとに一つの事業者とみなされ、議員ご指摘のとおり企業会計や特別会計ごとに受け取ったその消費税を予算計上いたしまして、実際に納付いたしているところであります。 そういいましても、医療や介護など非課税取り引きとなる会計についても存在するわけでありまして、こちらのほうは納税をいたしておりません。 総務省からは、消費税引き上げに伴う公共料金等の取り扱いについて、税負担の円滑かつ適正な転嫁を基本として対処すべく自治体に通知をいたしております。 したがいまして、消費税率引き上げに伴う税負担の転嫁に当たりましては、端数処理など合理的かつ明確な方法によって事業全体、または料金体系全体で水道料金、下水道使用料及びケーブルテレビ使用料などについて、来年4月から適正に料金改定を行うべきと考えております。 次に、消費税を納めなくてもよいいわゆる一般会計の歳入に属する使用料についてはどうするのかと重ねてお尋ねをいただいております。 一般会計の歳入につきましては、特例で申告納付の義務はございませんが、社会全体で消費税率が引き上げられることによりまして、市全体の内部的な事務経費であったり、あるいは光熱費であったり、施設の維持管理全体の費用の中に消費税負担という部分がのしかかってくるということでありますので、負担のほうは確実にふえるということがいえるわけであります。 このために一般会計における使用料などにつきましても、消費税の課税相当分はやむなく適正に転嫁すべきものと考えているところでありますが、これも金額の設定、とりわけ施設の使用料などでは細かい端数が出ることによって利用者の方に煩雑さが生じてまいるということが現実であります。 これらのことから、一般会計における使用料については、いましばらく検討を行い、翌年の第1回定例会に案をお示しできるように調整を進めてまいりたいと思います。 3番目に、北陸新幹線金沢開業を控えまして、これまでの取り組みはどうかとのお尋ねでありますが、その内容として、平成26年度末の北陸新幹線金沢開業を控え、まず取り組み状況はどうか、あるいは今後の取り組みについてどのように考えているのかということで、お答えを申し上げてまいりたいと思います。 北陸新幹線金沢開業は、本市における首都圏からの交流人口の増加を図る絶好の機会であると捉えております。開業までの間にできるだけの準備をすべきと取り組みを進めているところであります。 まず、これまでの取り組みについてでありますが、県と連携いたしましては、東京の日本橋で開催されました石川百万石大パレードにおきまして、輪島の魅力を発信いたしました。また、総額120億円で創設されました新幹線開業PR推進ファンドのほうへも出資をしながら、これらの進めぐあいの中で輪島市もしっかり絡んでまいることができればと思っています。 本市独自の取り組みについてでありますが、石川県では二次交通対策といたしまして、金沢駅と穴水間における直通列車などの実証運行を行っておりますけれども、私どもとしてはこれにあわせて輪島市独自に穴水から千枚田までのシャトルバスの実証運行を行って、どれだけの利用をいただけるのかという調査を行っております。これは既に行った部分もありますけれども、1月26、27日、JRプラスのと鉄の快速リレーにあわせて、穴水駅におりたお客様を千枚田のほうへとお運びする、こういった予定といたしておりますし、3月22、23日にも同様の実証運行を行ってまいりたいと思っています。 このほかに議員からもありましたけれども、3つの里づくりという構想のもとで、魅力ある観光地としての充実に努めているところでありますが、まずそのうち「漆の里」でありますが、漆の香る里づくり推進事業といたしまして、観光客の皆様方が輪島に来られたときに少しでも輪島塗に触れていただくための環境整備に努めてまいりました。先月の漆サミット2013の開催にあわせまして、「輪島のれんばなし」といたしまして、市内の56の工房の協力をいだたきまして、それぞれの工房の玄関先にオリジナルののれんを掲げて、お客さんが来られてもその工房の位置や開店しているかどうか、そして工房の方がそののれんにそれぞれ独自のお客様をおもてなしするという意味合いの文章を染め抜きにしてあります。したがって、56の工房1枚1枚が全く違う趣の内容となっております。こういったのれんをくぐっていただくと、その漆器工房の方々が製作過程等について説明をしていただけるというシステムであります。 また、12月14日、きょうは11日ですから3日後になりますが、本市名誉市民であります前輪島市長の五嶋耕太郎様からこのたび高級輪島塗グランドが寄贈される運びとなりました。角野岩次先生の沈金を施した大変立派なピアノでありますが、これを石川県輪島漆芸美術館に展示をさせていただく、あるいはそこでいろいろなコンサートを行うときにそれを利用させていただくことも可能であると、こういったことで漆の里の魅力向上の一つにさせていただきたいと考えております。 「禅の里」の部分では、大本山總持寺のあります横浜市鶴見区との間で友好交流協定を締結をいたしておりまして、新たな交流人口の増加を目指しまして、總持寺祖院、そして横浜市鶴見区、さらに大本山とも協議を行っているところであります。 「平家の里」では、全国から平家ゆかりの方々を一同にお集まりいただきまして、平家の郷サミットを9月に開催をいたしました。今後、源平の物語を楽しめる地として、両時國家を中心とした地域の皆様方のご協力もちょうだいしまして、取り組みを進めてまいりたいと考えております。 また、もう一つのサミットといたしましては、10月に海女サミット2013を開催をいたしました。今後は、この海女文化、これをしっかりと情報発信を積極的に行いつつ、ユネスコの世界無形文化遺産への登録を目指すつもりであります。 このほかに白米千枚田における「あぜのきらめき」などのさまざまなイベントについても、北陸新幹線金沢開業をにらんだ取り組みでありますので、「能登の里山里海」の世界農業遺産認定北陸新幹線金沢開業効果の進展に資するものになると思っております。 今後も「3つの里づくり」の魅力アップのため、若干繰り返しになりますけれども、峨山禅師650回大遠忌に関連する取り組みなどのソフト事業を進めていくほか、キリコ展示施設や団体客の食事施設を備えたマリンタウン交流拠点施設、あるいは漆文化の発信拠点となる漆器資料館などの整備などのハード面の整備も着実に進めてまいります。 また、交通の面では、現在高岡方面の連携も必要であると考えておりまして、高岡市と本市を結ぶ高速バスが運行できないかどうか、高岡市の皆さんやバス事業者の方々と協議を進めているところであります。 既に高岡市との間では、輪島から高岡市へ赴きまして、いろいろな出向宣伝、高岡市の皆様方も千枚田、あぜのきらめき、あるいはあわびまつりのときにも高岡市のブースを輪島市の会場で設置をいたしまして、いろいろとアピールもしていただいているという状況であります。 また、北陸新幹線金沢入り能登空港で帰るというスケジュールの旅行製品につきましても、旅行会社に働きかけを行うなど、今後観光と交通の両面から戦略的に北陸新幹線金沢開業について取り組んでまいりたいと思います。 なお、この問題の中で田中議員のほうから特急バスへのラッピングについてご提案をいただきました。これは事業者のほうと経費面も含めまして、いろいろと調査検討を行ってまいりたいと思います。 4番目の項目で消防庁舎建設についてのお尋ねのうち、まず建設する施設の概要と今後の事業の展開はどうかとのお尋ねをいただきました。 現在の計画では、昭和47年12月に建設された消防庁舎の老朽化の改善を図る、実は防災の拠点施設でありながら耐震の基準値を若干下回っているということでもありますので、こういったことを考慮して、あるいは国における電波法の改正によって28年5月から現在のアナログ電波は一切利用できなくなりまして、デジタル波に変更されます。それまでの間に施設の整備も行いながら、どこから119をかけてもこの奥能登広域圏の本部に入ると、この本部に入った場合に固定電話から119をかけた場合は、一発でどこからかけたというのが仮に能登町からかけようが、珠洲からかけようが全てピンポイントで表示できる、あるいは携帯電話からかけた場合には、少し状況をお聞きしているその間に時間が少しかかりますけれども、その電話の発信場所を確定する、そういったこともできる、そういった設備を施すということと、大規模災害に対応した新たな防災拠点としても杉平町の輪島バイパス沿いに移転新築しようとするものであります。 敷地内の配置でありますが、十分な広さを確保した訓練スペース、救急搬送などにも迅速に対応できるヘリポートや備蓄倉庫、備蓄倉庫については、1階及び2階に配置した訓練棟とあわせて整備を行う予定といたしております。 設計につきましては、耐震性、耐水性にも十分考慮した災害に強い庁舎、またユニバーサルデザインによって来庁者の方々にもやさしい庁舎、女性消防職員につきましてのお尋ねもありましたけれども、当然その配慮もしてまいりたいということであります。 庁舎につきましては、鉄骨2階建て一部3階建ての耐震構造で、3,232平方メートルとなります。万が一のことも考えて、発電室は3階に置きます。発電電気室3階とそれから停電の際には、3日間はその発電機で電力を供給することが可能ということになっております。車庫と緊急出動が多い消防署機能については、移動距離を極力少なくするために1階に配置し、また、消防本部の機能は2階に配置をするということとしております。通信司令室については、免震構造を採用をすることといたしております。 また、災害時に一時的な周辺地域の方々の避難場所にも利用できるように大会議室も整備をいたしてまいりたいとそのように考えております。 耐震強度につきましては、耐震安全性の面において、災害応急対策活動に必要な通常の1.5倍の耐震強度を有するものにしたいと、そのように考えております。 事業の工程につきましてですが、用地取得、用地測量、埋蔵文化財分布調査、基本設計までを現段階で終えておりまして、今後は地質調査、来年2月には実施設計を終わり、その後工事を始め、来年度末の完成を予定しているところであります。 次に、この事業が大型事業となるが、財源確保はどうかということでお尋ねをいただきました。 用地取得基本設計、実施設計などを含めた当初予算分に奥能登広域圏事務組合から委託を受けた広域圏消防本部の事業費も含めた今回の事業費は、総額約17億3,000万円となります。その財源でありますが、本市の今後計画しております事業のことを考えていかなければなりません。そうなりますと、本事業に充てる財源確保がきわめて厳しいという環境となりますが、これに該当する国庫補助事業をいろいろ模索しましたが、残念ながらそれがないということから苦慮しておりました。 そこで、最終的にどのような計画をするかといいますと、国の平成24年度予算におきまして緊急経済対策に伴って配分された地域の元気臨時交付金、これを今回の議会においても基金として積み立てさせていただくというお話を申し上げてまいりましたが、ここで基金8億6,000万円、あわせて交付税の算入比率が70%、元利償還金の70%は国から交付金で返ってくるという非常に有利な総務省の緊急防災・減災事業債これを活用させていただくこととしたいと、これによって市の実質的な負担を大幅に軽減できるものと考えております。 5番目の教育問題につきましては、教育長より答弁をいたさせます。 最後の市長選についてのお尋ねにお答えを申し上げます。 このたび私の進退についてのお尋ねをいただくに当たり、この間のさまざまな実施をしてまいりました事業の評価もいただいてまいりました。まことに身に余る過分な業績評価をいただいたということで、まず厚く御礼を申し上げる次第であります。 さまざまな課題に文字どおり猪突猛進、果敢に取り組むことができましたことは、議会の皆様や市民の皆様のご理解、ご協力があってこそ進めることができたということを思いますと、逆に私の立場から皆様方に感謝を申し上げなければなりません。 振り返ってみますと、前五嶋市長さんからバトンをお受けいたしまして、敷かれた路線は着実に推進し、自分のオリジナルな発想については、これは公約として実現を進め、また時代とともに生じてまいる新たな問題には、真剣に向かい合って、時には反対運動もありましたし、そのことで議会が深夜議会に及ぶことも一度ならずでありました。 一方、政治的な問題でも対立することもしばしばありまして、人に言わせれば「強情がネクタイを締めて歩いている」といった揶揄をされたこともありました。その後、合併をいたしまして、宮丸元町長さんとの話の中で、合併した当事者がやめて新市や門前のために誰が責任を果たすのかというふうにおっしゃられた言葉を受けまして、新市の市長選に立候補をいたしました。 新市の市長となってわずか1年後にまさかの能登半島地震に見舞われまして、衝撃の中で復旧復興に奔走いたし、ようやく復興の姿が見えたときに次の世代に引き継ぎをというふうに考えたところであります。しかし、震災の復興を中心に動いてきたことから、実際の合併後の本来のまちづくりは進んだのかどうか、このように問われた中で、もう1期継続をという選択肢がないことを痛感いたしました。肺を病み、腰を痛めました。声を振り絞って選挙戦に臨んだのは4年前でありました。 以来この間、政権交代や談合問題に端を発する社会経済環境の大きな動きや今新たに新幹線時代に向けた時代のさまざまな変化への対応が求められる、一方では、毎年開催をいたしております市内18地区での地区懇談会、ここで出されます地域地域の小さな悩みの解決が実はどれだけ大きな、あるいは大変な問題か、そんなことも感じつつ手を打ってまいりました。 先ほど触れられましたとおり、自分では消防施設や漆器資料館、キリコ会館やまがきトンネル、みなと橋、能越自動車道、次のこれらのさまざまな事業のほかに新たな対策も準備をして、どうしても解決できなかった人口減少と高齢化率の高まりに歯どめができなかったことを非常に残念に感じつつ、今こそ次の世代への交代という思いを描いてまいったところであります。 ただ、しかしながら、ここ10日ほどの間に多くの方々からいま一度頑張ってほしいとの言葉とその背景にあるさまざまな問題の重要性をあわせて問いかけられてまいりました。そういった中で議論もしてまいりました。ただ単にみずからが続投するか否かという問題ではなくて、輪島の将来にかかわる深刻な課題を見る限り、自分一人の進退ではないとの判断も必要であり、その意味では文字どおり逡巡しているというのが実情であります。 したがいまして、本来この場において態度表明をすべき時期に来ていることは重々承知いたしておりますが、あと数日猶予、時間を賜りたくこの場をかりてお願いを申し上げ、私からの答弁は以上とさせていただきたいと思います。 ○議長(漆谷豊和君) 教育長吉岡邦男君。     (教育長 吉岡邦男君登壇) ◎教育長(吉岡邦男君) 田中議員のご質問の5番目、教育問題についてお答えをいたします。 輪島中学校開校に向けて、交流学習などソフト面での取り組み状況はどうなっているのかというお尋ねでございます。 輪島中学校開校に向け、6月議会でもお答えいたしましたように、制服、通学安全、校歌校章、そして交流学習の4つの小委員会を設けて、この間協議を重ねてまいりました。 中学校における制服につきましては、可能な限り保護者の負担増にならないように、冬服は既製品を、夏服は男子が白のポロシャツ、女子は白のブラウスといたしました。また、運動服を決定いたしまして、ソックス、かばんなどにつきましては、生徒指導上の観点や校則を考慮し、学校に一任するものといたしました。 通学路の安全対策につきましては、運転者に注意を喚起してもらうために効果的な看板や路面ペイントの設置及び側溝にふた盤を設置して、歩行スペースを少しでも確保することで通学する生徒の安全確保に対応することといたしました。 なお、三井地区から通学する生徒につきましては、既存の路線バスをご利用いただくことで、保護者からの了承をいただいております。 校歌校章準備委員会につきましては、校歌では、来年1月末の完成を目指し、天沼裕子氏に作詞作曲を依頼いたしておるところでございます。 校章につきましては、6月7日よりデザイン募集を行い、応募いただいた作品180点の中から名誉市民の三谷吾一氏に選考及び監修をいただき、作品を決定いたしたところであります。 交流学習準備委員会につきましては、生徒が新しい環境になじめるよう、中学校では7月来部活動において合同練習の回数を重ね、スポーツを通した交流や授業に参加する学習面での交流等を実施し、じかに顔合わせの機会を多くとるよう努めてまいりました。 また、今後輪島中学校の校歌の合同練習も計画されており、開校に向けた生徒の意識の高揚が図られるよう努めてまいります。 一方、小学校でも河井、鳳至、鵠巣、大屋、河原田、三井の児童が集まる授業の交流や陸上記録会、運動交流会などを通して、各小学校間の交流を深めておるところであります。 今後、さらにきめ細やかな対応が必要となるということが考えられることから、いじめ対応アドバイザーの活用や生徒指導サポーターなどの人材支援を行いながら、学習面、生徒指導面での不安解消に向けて取り組んでいく所存でございます。 ○議長(漆谷豊和君) 13番小山 栄君。     (13番 小山 栄君登壇) ◆13番(小山栄君) 私どもの会派の代表質問に続いて質問をさせていただきます。 今ほどの市長選に対する市長の答弁でちょっとうるっときたのですが、ことしの11月、待望のまがきトンネルの起工、そして能越道の輪島区間の起工式、また千枚田ポケットパークの完成、大泊の完成と大変忙しい月でありました。この事業も梶市長、あなたでなければここまでこれなかった事業であります。本当に大きな未来が開けたなというふうに思っておりますが、早速でございます。時間20分でございますので、恒例の9月議会から今議会まで頑張っていただいた学童、学生諸君の活躍ぶりをご披露させていただきます。 まず、石川県の小学生年齢別ソフトテニス、輪島ジュニアソフトテニスクラブ、町野ジュニアソフトテニスクラブ、大変頑張っていらっしゃいました。5年生男子の部では、1位に山中 慎君、山下大輔君がなりました。4年の男子、松本 隼君が2位、4年の女子、高 優杏ちゃん、そして、新谷向日葵さんが4位と入賞いたしました。そのほか高 陽介君、西浦智史君、鈴木菜摘さん、橋本杏奈さん、松本 航君、町野ジュニアテニスクラブの屋敷雄介君、宮崎亜伊応君が北信越大会へ出場いたしました。何とその北信越大会この11月23、24日小松ドームで開かれたんですが、輪島ジュニアソフトテニスクラブの山中 慎君、山下大輔君が堂々の2位になっていらっしゃいます。 また、陸上大会、これは高等学校新人陸上ですが、これも輪島高校、そして航空高等学校石川、非常に頑張っておりまして、男子100メートルでは山崎浩和君が4位、同じく200メートルで6位、中浦拓翔君が400メートルで5位、同じく800メートルで4位、堂前達也君が400メートルハードルで6位、走り高跳びの宮野凌一君は5位、砲丸投げでは航空高校石川の清水文太君が3位、ハンマー投げでは輪島高校の河渕拡利さんが3位、河渕君はやり投げでは優勝を果たしておりました。学校別総合の成績では、輪島高校が5位と入賞をいたしております。それと、女子100メートルハードルでは西山咲穂さん、輪島高校ですが、100メートルハードルで6位、400メートルハードルでは4位に入賞しております。 また、卓球大会、これ石川県新人大会ですが、11月に開かれました。男子学校対抗では、日本航空高等学校石川が3位、そして門前高校の佃 渚彩さん、久木優里奈さんのお二方がダブルスでベスト8に入賞されました。 水泳では、これは石川県の新人大会ですが、輪島高校の岩坂真凛さんが100メートル自由形で3位、400メートルは2位、学校対抗では輪島高校が7位になっております。 サッカーでは、日本航空高等学校石川が新人大会ベスト8、ラグビーはご存じ優勝を果たして9連覇の達成でございました。12月27日、そして1月7日まで花園の全国大会へ出場をいたします。また、北信越の新人大会にもラグビーが航空高校石川が出場予定です。 それと、石川県の中学校秋期新人ソフトボール大会、これは10月19、20日開かれたんですが、上野台中学校と門前中学校が参加をしました。門前中学校が見事3位になっておられます。 また、柔道競技、これは航空高校石川がいつも1位から3位に入っているんですが、注目すべきは、小学生の男子中量級、大屋小学校の小林涼耶さんが3位になっていらっしゃいます。 そして、県のミニバスケットボール大会、11月24日開催されました。おなじみの輪島レッドイーグルスが優勝いたしました。この12月22から23日、長野県で開かれます北信越大会に出場予定です。 そして、新人学童野球、これは11月2日、3日あったんですが、門前クラブがベスト8に入っております。 また、小学生クラブの対抗ジュニア陸上競技会が10月14日開かれました。小学校1年生の部で塩士 暖君ですか、1位になっております。輪島ジュニア陸上クラブ、2年生の部では船本翔大君が6位、またVFB、小学1年生の部で塩士 暖が2位、女子の部では濱崎莉奈さんが200メートルで4位と入賞しております。 また、中学校選抜のバスケットボール大会、12月7日、8日に開かれたんですが、輪島から松陵中学校がベスト8の成績をおさめております。 また、来年の1月25日から26日、これは石川県中学選抜の新人大会、松陵中学校が出場予定であります。 また、平成26年、来年の2月9日、石川県の中学生新人柔道大会、これは上野台中学校が団体で出場いたします。この10月13日の全能登で行われた大会で上野台中学校の小林翔葵君ですか、上根祥一郎君2人で1位、2位を独占をしております。 以上が頑張っていただいた学童と学生の皆さんです。 それでは、時間の関係上、質問に入ります。 まず、防災対策についてですが、ここに2項目挙がっております。災害時の水の確保はどのようになっているのか、そして、井戸のマップを作成すればということなんです。 私ども安全対策特別委員会、せんだって福島県のほうに行ってきました。能登半島地震は、本当に市長を先頭に陣頭指揮よく復旧も早かったんですが、まだ福島の広野町、富岡、手つかずの状態でありました。本当にこの災害が起きたとき、これは一般市民の方が言われました。昔からその地域には大事な井戸がたくさんあると、その井戸をマップにして残しておいたほうがいいのではないかという提案をいただいたんですが、井戸のマップの作成のお考えというか、災害時の輪島市の場合、水の確保はどのようになっているのかをまずお伺いをさせていただきます。 次の項目なんですが、私も大分迷ったんですけれども、緊急度判定と緊急搬送どうなっているか、14年度から本格運用となるが、対策は、トリアージの基準はという質問項目にさせていただきました。 よくよく調べましたら、このトリアージという言葉は、フランス語が語源でありまして、非常事態に陥った場合に最善の結果を得るために対象者の優先度を決定して選別を行うこと、一般病院の救急外来での優先度決定も広い意味でのトリアージであり、識別救急と称する、実はこれは野戦病院、戦争のときに生まれた言葉です。もう薬を投与しても助からない者には薬を使わない、治って間に合う兵隊となるものに利用処置をしたというのが言語になっておりました。 私は新聞で14年度から本格運用となるがというのを読ませていただいたんですが、実際これは大都会で救急車が足りない、救急搬送を依頼するときにもう電話119の窓口で判断をするように私捉えたんですが、これはまことに恐ろしい結果を生むなという、どうやって電話を聞いただけであなたは救急車に乗らなくてもいいとかという判断をもしするのであれば、これはもう119の担当者が大変なことになるなと思って質問項目に挙げたんですが、今大都会はそういうような取り組みを総務省なんかもそういう指針を出したかのように聞いているんですが、このトリアージ、いわゆる緊急度判定と救急搬送、14年度からは採用されるのか、一体どこまでこのシステムは採用しているのかをお尋ねをしたいと思います。 3番目なんですが、これはせんだって千枚田完成しまして、安城東高校の記念碑も真ん中のいいところに移していただきました。東高校の元先生の方々、OBの方、PTAの方から何人もの方からお礼の電話をいただきました。 ただ、あそこまで行って千枚田から名舟通って白崎あたりぐらいまではさほど思わないんですが、鷲嶽をすんだあたりからずうっと海岸線に電柱が実は立っておるんです。この海岸線とか名勝地域の電柱などを北陸電力さんと協力しながら山側に移設できないか、せっかくの海岸道路、よくなるのではないかというふうに思うんですが、せんだって知事室へ陳情に行きましたときに、珠洲市でもそういう場所があって、すぐそれを展望台の目の前にあった電線は地中化にしたというお話も承ったんですが、この海岸線名勝地域での電柱などの移設についてどのようにお考えであるかを伺いたいと思います。 あわせてこの道路計画、景観条例もあるわけでありますが、その会社がやめてしまった会社の看板もなおかつ道路にまだ立ったままという、こういうのも少しお調べをして、景観をよくするようにできればというふうに思い、質問をさせていただきました。 なお、最後の地域振興、墓地公園のお考えはということなんですが、これは先ほど市長の長年の中で、18地区でのタウンミーティング、ことしの三井地区の市政懇談会で出された問題でありまして、この能登空港周辺に墓地公園をつくることによって、都会の方々を都会はお墓がない、高いというように言われているので、何とかそれを誘致できないか、では盆と必ず年に一、二回は空港を使ってお参りに来るんではないかと、これは本当に三井地区区長会の中でぜひ要望したいということで書かせていただいた項目であります。あのとき地元の区長さんも総務部長のほうに尋ねて、再度要請をしたことなので、これについては明確なご答弁をお願いをしたいというふうに思います。 通告外でありますけれども、先ほどうちの代表の出馬についてのお話がありました。私どもも自民党輪島支部として出馬要請をした一員でもありますが、市長の場合は、私は覚えているんですが、全国に先駆けていろいろな事業をやってこられました。もう調べましたら全部報告するときりがないのでやめたんですが、ただ私も東京へ行って聞いたのは、あなたは1人ではっぴを着て築地のあそこで輪島のチラシを配っていたと、マグロ屋の親父さんが言っておりました。私どもは2日ほど後に行ったんですが、そうやって自分1人ででも輪島をPRしようとして取り組んでこられた、そして、あなたは多選批判をしてきたわけではないわけでありまして、24年間市長選がなかった、市民は選択肢の権利がもう失われると、それであなたたしか市会議員でトップ当選したので、僕は出馬するとして出馬されたはずだというふうに思っています。 先ほどは強情がネクタイをして歩いていると言われていると言いましたけれども、その強情さがまたいいことがあると思うんです。いろいろな選挙で他の首長は、あっちこっち両方はっきりしない、だけれども、あなたはこの選挙はこの人を応援するんだという意思を鮮明にしてこられました。私どもはそれに心打たれてついてきたわけでありまして、あと数日お考えをということであります。熟慮に熟慮を重ねて輪島の将来をよろしくお願いをいたします。(拍手) ○議長(漆谷豊和君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 小山議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、防災対策の関係をいたしまして、水の問題でお尋ねをいただきました。 災害時の水の確保はどのようになっているのかとのことでありますけれども、人間が生きていく上で不可欠な水については、これは能登半島地震で被災し、多くの自治体から給水車の派遣といったことで支援を受けた輪島市としては、その重要性を痛切に感じておりますし、当時輪島病院の透析患者、きれいな水が必要でありましたけれども、一たん断水をして通水後の水が濁ると透析ができないということも含めて、67名の患者さんを金沢地区へ転院をしていただいて、水道が復旧するまでの間そちらで入院していただいて透析を続けたと、そういった事態もございました。 そういったことから、現在は災害時に備えて、飲料水としてまずは500ミリリットルのペットボトルを1万本用意しようということで、市役所本庁舎、門前総合支所、それから市内の各公民館施設、これは避難所に指定されている公民館施設でありますが、あわせて舳倉島にも合計1万8本に今数ではなりますけれども、備蓄をいたしております。当然使用期限、消費期限を含めて入れかえをいたしているところであります。 このほかに先般の防災総合訓練でもご披露いたしましたけれども、1時間に2トン飲用の浄水が可能な機械、浄水装置を2台有しております。万が一のときにプールの水であったり、海水であったり、それをくみ上げて瞬時に飲料水にするという機械であります。 それから、輪島地区には4,000トン、町野地区には2,000トン、合わせますと6,000トンの配水池を有しております。浄水したものを備蓄する配水池であります。その配水池から3トンの給水車、あるいは2トンのタンク、1トンのタンク5基、こういったものを用意をいたしまして、断水が発生した場合にまずは緊急にそちらに配備するという予定をいたしております。 また、追加で申し上げますと、輪島消防署の水槽車、あるいは輪島に航空自衛隊分屯基地がありますので、そこを通じて災害派遣これを緊急に対応していただくことが可能であるということなど含めて、現状何かがあったときにこれで対応していきたいというふうに考えております。 2番目に、それにあわせて各住宅等でも利用している井戸のマップを作成すればどうかということであります。 井戸水といいますか、この水については、国、あるいは石川県の基準を満たした水質であるということが他の方々への飲用に対応できるかどうかへつながってくると思いますが、あくまでも現在の井戸水は、個人所有ということになっております。それをマップとして集約することは非常に大切なことでありますけれども、その水が適正に管理できるかどうかとかさまざまな問題が生じてまいりますので、これはできれば各地区の自主防災組織、そういったところでどこの家に井戸かあるということをそれぞれ地区の中で把握していただくという方向でこれからお願いをしてまいりたいと思います。 市がやりますと個人の持っている井戸の部分についても、ありていに申し上げると、それの水質の管理まで万が一のときには飲めるのかと、例えば小山議員が議会で追及したとしたときに申し開きができませんので、そういったことで考えているところであります。 それから、2番目の医療関係、トリアージの問題については、防災対策課長から、それから観光関係の部分につきましては、観光課長より答弁をいたさせます。 ただ、電線とか電柱の問題は、後で観光課長が答えると思いますが、あくまでも移動した場合には原因者負担になります。それでも景観上必要な千枚田の周辺であったり、市内のまちづくりを行った都市ルネッサンスの馬場崎、あるいは本町とかそういったところは共同溝で地下埋設したりしておりますけれども、これは道路全てにあるもの全部移設するということになると、すみません。観光課長の答えるところ余分に申し上げました。 次に、4番目の地域振興についてお尋ねをいただきましたが、その心は墓地公園の考え方についてのお尋ねでありました。 これまでの議会の中でもお答えをしてまいりましたけれども、市街地の市有墓地、現在鳳至、河井にそれぞれありますけれども、空き区画がほぼありません。こういった中で、平成14年度に墓地公園の適地調査業務を行ったところであります。調査は行ったわけで、適地は幾つか挙げられたわけでありますけれども、ここで墓地公園を整備することになりますと、新たに用地取得や造成というのは必ずついてまいりますので、これを使っていただこうとするときには、その使用料というものをいただかなければならないということになります。ただ鳳至、河井の現在の市有墓地については、無償でお使いいただいているというところと若干違いが出てまいりますので、そこのところもそのときに検討する必要があるということで、現在この墓地公園については、ストップをしているという状況でございます。 ただ、民間の方の動きがあるという話も若干お聞きしておりますので、そういう民間の方が開発をした墓地公園であればそこは有償になりますけれども、そこをお使いいただくというのもありだと思います。 さて、それ以外の空港周辺での墓地公園の建設に対する考えはないかとのお尋ねであります。 首都圏での墓地の需要の多さを承知いたしております。こういう例があるということを申し上げますと、輪島市と友好提携を昨年の8月に結びました石狩市であります。この石狩市では、墓石が5万基を超える非常に広大な墓地公園があります。墓標はすべて画一的できわめて整然と並んでおりますが、実はそれがどういう墓地公園かといいますと、実は創価学会の皆様方の墓地が並んでいるということであります。道路はきれいに2車線で整備され、管理施設、売店、飲食のできる施設、そういったものが配置されております。そこで、どういったことからそういう管理施設を含めた施設が必要であるのかということを管理者にお尋ねをいたしたところ、墓標1基につき年間10名程度が墓参に来られると、掛け算は議員のほうでしていただきたいと思いますが、かなりの数の方が来られますので、観光と物産というところにも非常に効果があるということを姉妹都市の皆様としておっしゃっていたことをお聞きして感心もいたしました。 それはそれとして、地域振興、あるいは能登空港の利活用といた観点から、地元の皆様方のご要望もしっかりとお聞きしながら、需要動向についての調査検討も進めてまいりたいと、そのように思います。 私のほうからは以上です。 ○議長(漆谷豊和君) 防災対策課長。     (防災対策課長 新谷明伸君登壇) ◎防災対策課長(新谷明伸君) 小山議員の大きな項目2番目の医療関係について、1番目の緊急度判定と救急搬送はどうなっているかとのお尋ねでございますが、現在市内の一般電話からの119番通報は、門前町地内については、門前分署で受信し、それ以外の通報につきましては、輪島消防署で受信いたしております。 また、携帯電話からの119番通報は、輪島消防署で受信し、その中で門前分署、町野分遣所管轄内の場合は転送し、それぞれで最終的な受信をしており、その際に火災、救急、救助の種別、場所、状況、そのうちの救急につきましては、傷病程度等の出動に関する必要最小限の情報を確認いたしておりますが、その際に救急車出動の必要性を判断し、本当に必要なときにすぐ救急車を出せる出動体制を維持するために行う緊急度判定による対応はいたしておりません。また、石川県内でも実施しているところはありません。 したがいまして、輪島消防署、門前分署、町野分遣所における救急出動につきましては、受信し情報確認と同時に出動しているのが現状であります。 次に、来年度から本格的運用となるが、対策は、またトリアージの基準はとのお尋ねでございますが、来年度からの運用につきましては、国からの正式発表はされておりませんが、平成24年度に救急度判定体系実証検証事業報告書が公表されており、今後は国におきましてこのことにかかるトリアージを含めた指針の作成がなされることと考えております。 消防における救急は、傷病者の生命、身体を守るための緊急の業務であり、真に救急車を必要とする重篤な傷病者の命を救うことにつながることを市民の皆様方にご理解いただきながら、消防本部を併用した輪島消防署新庁舎の完成により開始されます消防本部通信司令室における運用につきまして、検討を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(漆谷豊和君) 観光課長。     (観光課長 坂下照彦君登壇) ◎観光課長(坂下照彦君) 大きな項目の3番目、観光関係についてお答えいたします。 最初に、海岸線名勝地区の電柱等の移設についてのお尋ねであります。 本市へは美しい景観や素朴な人情などにひかれ、多くの観光客の皆様方にお越しをいただいております。特に白米千枚田は、国の名勝であり、また世界農業遺産「能登の里山里海」の中心地の一つでもあり、そこへ至る海岸線の能登半島国定公園に指定されております。 本市は、従来から景観の有する価値を重く捉え、平成22年2月には景観行政団体となっており、良好な景観の形成を進めております。 ご質問の白米千枚田に至る道路沿い海側の電柱などの移転につきましては、かなり広範囲にわたることと、具体的な事業メニューがない中でその費用は全て原因者である本市の負担となり、多額の経費が見込まれますので、現状では困難であると考えております。 次に、道路景観についての考えはとのお尋ねであります。 道路景観の基本的な考えにつきましては、本市は景観法に従い景観条例を定め、市全域にわたり良好な景観形成を図ることといたしております。また、これまでも道路の美装化や重要なまちづくり事業等での電線の地中化など道路の景観形成を進めてまいりました。 今後とも市民の皆様方や観光客の皆様方に親しまれる魅力的な景観にあふれたまちづくりに努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
    ○議長(漆谷豊和君) 13番小山 栄君。     (13番 小山 栄君東端) ◆13番(小山栄君) 今ほどの観光課長の答弁についてちょっと再質問します。 多額の経費がかかりますので、移設は無理というふうにあっさりと言われたんですが、石川県には道路環境専門の課があるというふうに承っているんですが、海岸線というのはほとんど国道でございますので、なんかそういう県の道路の環境を専門にやっている課とかいろいろなお話をされたんでしょうか。私前三井の茅葺庵で電柱を移設しているときに、頼むこっちは田んぼ側へ移してくれと言いましたら、北電さんはあれは電線注文した後やさかいできないとこういうふうに言われておったんですが、観光課長、もう少し前向きなお答えを期待したいと思います。 ○議長(漆谷豊和君) 観光課長。     (観光課長 坂下照彦君登壇) ◎観光課長(坂下照彦君) 小山議員の再質問にお答えいたします。 ご質問のありました県との連絡でございますけれども、実は県の土木部の担当箇所のほうにも電話でその旨をお伺いしておりまして、しかしながら、現在具体的な事業名がないということでございますので、現状輪島市が100%負担せざるを得ないという現状でございますので、多額な経費がかかると見込まれるということでございますので、ご理解いただきますようによろしくお願いいたします。--------------------------------------- △休憩 ○議長(漆谷豊和君) 暫時休憩いたします。 午後は1時30分より会議を始めます。          (午前11時36分休憩)---------------------------------------          (午後1時30分再開)              出席議員(休憩前に同じ)--------------------------------------- △再開 ○議長(漆谷豊和君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △質疑・質問(続) ○議長(漆谷豊和君) 質疑・質問を続行いたします。 2番西  恵君。 ◆2番(西恵君) 2番西  恵、拓政会であります。 午後の1番ということで、多少眠気がさしてくる時間帯ではございますが、元気よく頑張りたいと思いますので、ご清聴のほどお願いいたします。 通告にのっとり質問をしたいと思いますが、例年の突然の質問でございます。年末でございますので、ことし1年を振り返っての一文字を、多分既に用意してくださっていると思いますので、ことし1年の市長のその思いを込めた一文字とさらに来年に向けて、毎年一文字でなくていいんですけれども、例年市役所庁舎に大きな市長の達筆な文字が掲げられますけれども、その来年の文字を市長は今のところどういう文字を考えておられるのか、もしもう既に決めておありのようでしたらぜひ発表してくださるようお願いをいたします。 それでは、通告に基づき質問をさせていただきます。 最初に、定住人口、交流人口の拡大施策についてであります。 ことし6月議会の一般質問でお聞きした定住促進についての中で、インターネットをもう少しうまく活用することを提言いたしましたが、その後の取り組みをお聞かせください。 私が見たところ、輪島市のホームページは前とほとんど同じで、相変わらず移住を希望する方の目にとまるような画面にはなっておりません。人手のない輪島市だけの取り組みでは限界があるのはわかりますので、うまく民間とタイアップしていけばいいと思います。 例えば能登町の空き家情報などは、大変充実しているので調べてみますと、町の不動産組合と連携しているようです。これはとてもよい試みだと思います。 また、輪島市でも前回も提言の中に入れましたが、能登定住・交流機構という民間の力をかり、連携をしていくことがお互いのメリットにつながるのではないでしょうか。 幸い能登・定住機構の事務所が門前町に開設されましたので、これまでの成果を少し伺ったところ、能登に興味があり、将来定住を考える方の問い合わせが今までに15名の方からあり、実際住み始めた方が1名おります。また、来春から就職が内定している方が1名いるそうですし、春から能登に住みたいという方も数名いるということです。これは大変希望の持てる情報だと思います。 定住・交流機構では、こうした方々と連絡をとりながら、就職情報や空き家情報などを提供しています。また、そのほかの主な取り組みとして、都内の大学に能登ゼミを企画推奨し、今までに東洋大学や中央大学など5つの大学生を能登に呼び、いろいろな体験や地元の方との交流をしてもらっているそうです。大学生の評判は大変よく、能登に対して興味を深め、またぜひ能登へ来たいという意見が大半だそうです。 このような地道な取り組みは、過疎で悩んでいる能登などの地方のことを若者に考えてもらえる大変よい機会になると思いますし、迎える能登の私たちも大学生と交流することによりこの地の魅力の再発見ができるのではないでしょうか。 このような取り組みをしている定住・交流機構に協力を求め、輪島市の定住人口をふやしていってほしいと思いますが、いかがでしょうか。 また、定住人口にすぐにはつながらないかもしれませんが、交流人口をふやす取り組みの一つとして、輪島市の地域資源である日本海の荒波を生かし、サーファーを呼び込めばどうでしょうか。 先日、門前町の琴ヶ浜に行き、サーファーにお話を聞かせてもらいました。その方は金沢の方で、内灘や千里浜に波がない場合は北上し、波を求めて琴ヶ浜まで来るそうです。また、その日は富山からも来ていました。琴ヶ浜は門前町の海水浴場ですが、トイレは1年中使えますし、大きな車がとめられる場所もあります。サーファー同士で波の情報交換をするそうですが、なかなか新しい情報は得にくいようです。 そこで提案ですが、琴ヶ浜にライブカメラを設置してサーファーがいつでも波を確認できるようにすればどうでしょうか。 輪島市にもサーフィンが趣味の方もいると聞いていますので、そういう方々にも協力していただいて、輪島市にサーファーをたくさん呼び込もうではありませんか。趣味にはお金をかけるのが常ですので、サーフィンのために輪島市に住みたいという方も出てくるかもしれません。ライブカメラで波を確認できてその他の観光イベント情報も市のホームページなどで確認できれば、サーフィンに来たついでに輪島市の観光もしていくのではないでしょうか。また、ライブカメラの設置は、夏の海水浴期間にも役立ちますので、ぜひ検討してみてほしいと思います。 次に、教育問題について幾つかお伺いをいたします。 最初に、以前に質問したことがありますが、世界農業遺産に能登と同時に認定された新潟県佐渡市との子供同士の交流についてですが、ことし石川県や能登4市5町などでつくる世界農業遺産活用実行委員会が企画した交流事業には、輪島市の小学生は何名参加したのでしょうか。また、そのときの交流の様子や子供たちの感想はどのようなものだったのでしょうか。参加人数は限られ、制約されているようですが、参加した子供たちに自分たちのした体験発表の機会は設けられているのでしょうか。貴重な体験を参加できなかった子供たちと共有していくことは大切なことだと思いますし、実際体験した子供にとっても体験の振り返りとなり、思い出に残りやすくなると思います。今後もこういう機会があれば子供たちの参加を積極的に呼びかけていく、お互いの地域のことを知り、考える場にしていってほしいと思います。 次に、子供のネット依存についてです。 厚生労働省研究班がことし発表した調査結果によると、インターネットによるオンラインゲームに没頭し過ぎて睡眠障害や引きこもりになるネット依存が疑われる中高生は、全国で推計51万8,000人に上るそうです。驚くべき数字です。今後社会に出て活躍していかなければならない中高生の実態は、大変危惧されます。既に成人では270万人に上るとの推計もあるそうですが、今私たちにできることは、親や教育者が指導できる小中高校生のうちに何とかしなければならないと思います。 学校でネット依存予防のための教材や資料が足りないという教育現場からの声もあるそうなので、教育委員会は学校に対して積極的に資料や教材の提供をしていただきたいと思いますし、教師や保護者向けの講演会やセミナーの機会もふやしてほしいと思います。 まず、子供以上かせめて同じくらいの知識を持たないと子供に指導はできません。学校でそういう講演会などを開いても本当に来てほしい子供の保護者の出席率は悪いという声もありますし、入学式や卒業式のほとんどの保護者の来る機会を捉えて、子供たちの現状と保護者ができることをお話ししてはどうでしょうか。 私自身も最近知ったことですが、パソコンや携帯だけが危険なのではなく、iPodやウォークマンなどといった音楽プレーヤー、また携帯型ゲーム機などにも今では通信機能がついていて、子供たちの危険性は親の知らないところで高まっています。こういうことを知っているのと知らないのとでは対処の仕方が大きく違ってきます。まずは買い与える前の保護者自身の知識と子供たちとのルールづくりが絶対に必要です。未来ある子供たちに対して大人が一丸となって取り組んでいかないといけないと思いますが、教育長はいかがお考えですか。 次に、学力テストについてです。 文部科学省は、来年度の全国学力テストの実施要項を発表しました。これまで禁じていた自治体による学校別結果の公表を認める一方、成績だけでなく分析結果や改善策なども示し、序列化を避けるよう求めた内容になっているようです。学力テストは今までの学習の成果を確認するためのものであり、よければこれまでの教え方が間違っていなかったと確認がとれますし、芳しくなければ何が悪かったのか、どうすれば子供たちにもっと授業を理解してもらえるのか考えるきっかけになると思います。 公表するかしないかは自治体ごとに分かれると思いますが、公表することで生徒や学校現場にやる気が生まれれば本来の目的にかなうと思います。仮に芳しくない結果が出たとしても、そのほかにその学校のよいところ、例えばスポーツ活動の取り組みにすぐれているとか、ボランティア活動が活発であるとか、地域の活動に貢献しているとかなども発表すればよいと思います。せっかく行う学力テストです。いい意味で利用しないのはもったいないですし、それがきっかけで子供の学習意欲が高まれば、ネットにのめり込む子供も少なくなるのではないでしょうか。教育長の見解を求めます。 次に、障害者支援についてお伺いいたします。 県は「いしかわ障害者プラン2007」を改定し、2014年度から5年間の新プランを年度内に策定するそうです。県障害者施策推進、県自立支援の両協議会で県が報告したところによると、県の設置している発達障害支援センターの利用者が5年間で約1.9倍にふえているそうです。 さて、輪島市の発達障害など子供たちの現状はどうなっていますか。また、知的障害者や精神障害者などに対する支援や受け入れ体制は十分でしょうか。今年度中に輪島市に新しく障害者の通所施設ができると聞きましたが、その概要を教えてください。障害者の居場所がふえることは、障害者やその家族にとっても大変ありがたいことだと思います。可能ならばお年寄りも元気な子供も障害のある人もともに過ごせる富山型デイ・サービスのような誰もが共生できる施設が輪島市にもできればよいと思います。 また、県の意見交換の中で手話通訳者の数は地域格差が大きいというお話が出たそうです。手話通訳者の県内登録者は86人で、奥能登は1人だけということですが、それに対して輪島市の聴覚障害者は現在何名いますか。奥能登全体でたった1人という手話通訳者で不便はないのでしょうか。今後奥能登の自治体で協力して手話通訳者をふやす予定はないのですか。 鳥取県議会では10月に手話を独自の言語と認め、その普及を促す手話言語条例を国内で初めて可決制定したそうです。石川県ではまず手話通訳者の地域偏在を解消していくことが急務だと思います。 以上の障害者支援についてお聞かせください。 最後に先月輪島市で行われた漆サミットについてお伺いいたします。 私は初日の基調講演と研究成果発表には参加させていただきましたが、漆芸技術研修所にたくさんの座りきれないほどの人が集まって熱心に聞いている姿に大変感動し、嬉しく感じました。漆サミットはことし5回目で、漆器産地としては輪島市が始めてだそうです。 そこでお伺いいたします。 ことしの漆サミットは例年と比べ、内容、参加人数に違いはあったのでしょうか。漆の産地で開かれたといったときと比べ、漆器産地ならではの取り組みはあったのでしょうか。また、現在行われている漆の見本林の経過と漆かき職人養成の取り組み成果を教えてください。 研究成果発表の最後に、輪島漆再生プロジェクト実行委員会の事務局長である安嶋先生が輪島の漆かき職人の実態調査を発表いたしました。その発表の中の3名の漆かきをしていた方の聞き取りに私も同行したので、大変感慨深いものがありました。まず、過去を知ることによりこれからの輪島の未来につなげることができると思いますので、聞き取りは大変重要なことだと思います。また、そのほかにも土地と風土に合った漆の育成といった研究発表等もあり、興味深く拝聴させていただきました。 さて、今後もこういった方々と連携、協力して輪島の漆生産を拡大していってもらいたいと思います。それが輪島塗の発展と継続にもつながると思いますが、市長はいかがお考えですか。 また、2日目のパネルディスカッションには、会派の視察で残念なことに参加できませんでしたが、パネラーのお1人として参加した坂口副市長のパネルディスカッションや漆サミット全体を通してのご感想をお伺いしたいと思います。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(漆谷豊和君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君東端) ◎市長(梶文秋君) 西議員のご質問にお答えをいたします。 通告に従いまして順次お答えをさせていただきます。 最初に、定住人口と交流人口の拡大施策についてのうち、インターネットの活用、取り組みについてお尋ねをいただきました。 移住希望者が必要とする情報につきましては、空き家物件のほか、雇用、医療、あるいは子育て、教育、また利用可能な農地があるかないかといった非常に多岐にわたるものであります。現状の本市の公式ウェブサイトでは「空き家データベース」及び「ライフイベント」の2つに分かれた形での情報発信を行っております。 発信している情報につきましては、それぞれの項目におきまして随時更新を行うこととしておりまして、利用される方々が誤った情報や古い情報を取得されることがないように留意をいたしております。 とりわけ空き家データベースにおきましては、議員からご指摘があったように、不動産業者の方々と連携をしながら情報の収集、発信に努めております。今後もより移住希望者の目のとまりやすく、かつ有益な情報が取得しやすい画面となるように努めてまいります。 次に、民間との連携についてお尋ねをいただいておりますが、移住、定住に関する民間の方々との連携につきましては、本市が総務省の過疎集落等自立再生緊急対策事業の採択を受けておりまして、今年度能登門前地区におきます人材誘致による人口バランスのとれた地域振興事業を実施をいたしているところであります。この事業は民間団体であります能登定住交流機構が中心となりまして、人材誘致、受け皿整備、さらにゼミサポート、情報発信、この4本の柱をもとにいたしまして、若年者の人材誘致を目指し、そのための中途採用企業の掘り起こしとその情報提供、起業しやすい活用可能物件や住宅などの確保、地域の住民の方が移住者を受け入れできるような機運、醸成のための大学ゼミの受け入れなどを実施しながら移住交流を実施、推進をいたしております。 あわせて、当該事業におきまして移住定住にかかる地域の課題を洗い出しまして、行政、地域住民、民間団体が重点的に取り組むべき移住交流推進プランを策定しているところでもありまして、今後とも引き続きこれらの民間団体等との連携を密にしながら、情報発信の強化はもとより、移住定住の促進に努めてまいります。 次に、サーファーを呼び込むために琴ヶ浜にライブカメラを設置すればどうかというお尋ねであります。 琴ヶ浜は、波の状況などからサーファーにとりましてはちょっとした知られたサーフィンスポットになっているようであります。現在市内には7カ所にライブカメラが設置されております。曽々木海岸が臨めるように、白米千枚田、市役所の屋上から見た市街地の展望、門前総合支所から見た景観、そしてビューサンセット、皆月のキャンプ場、それに雪割草の群生地、この7カ所でありますが、琴ヶ浜の波の状況につきましては、今申し上げた7カ所のうちビューサンセットのライブカメラから同じ方角に広がる海岸線として、ある程度確認できることなどから、現在のところ琴ヶ浜での議員おっしゃるようなサーフィンスポットとしての役割を望めるようなそのカメラの設置は考えておりませんが、認知度が高まるよう情報発信に努めてまいりたいと思います。 教育問題につきましては、後ほど教育部長から答弁をいたさせます。 3番目の項目であります障害者支援について、最初に輪島市の発達障害のある子供たちの現状を示せとのことであります。 発達障害の方々への支援法がありますが、ここの法律では発達障害を自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害を持たれる方であって、その症状が通常低年齢において発現するものと定義をいたしております。この方々にといいますか、これに該当する方々への支援を対象とした法律であります。 本市におきます発達障害の認められる子供たちの現状でありますが、具体的な人数につきましては、障害者手帳の対象となる方が少ないということから、把握が非常に難しいと思っております。その理由はおわかりであろうと思いますが、そういう状況であります。 しかしながら、近年、発達障害と思われる方への市への相談件数については、平成24年度では34件、また平成25年度は11月末現在でありますが、42件というふうに増加傾向となっているところであります。 次に、知的障害者や精神障害者などへの支援、あるいは受け入れ体制を示せとのことでありますが、本市の障害者支援につきましては、平成20年10月に奥能登地域自立支援協議会を設立をいたしまして、そこで奥能登の現状把握を進め、どのような支援ができるか検討をいたしているところであります。そこで明らかになったニーズにより相談支援業務をピアサポート北のとまた日本海倶楽部、さらに相談支援キララ、こういったところに委託を行いまして、在宅の障害者のケアを進めております。 また、障害者施設でありますけれども、入所型の施設が奥能登では4カ所、うち輪島市内が1カ所、通所型の施設では、奥能登で10カ所、うち輪島では2カ所となっております。 しかしながら、入所型の施設は、現在ほぼ定員に達していること状態が続いております。通所型の施設については、在宅で生活されている方の数にはまだまだ足りないという状況が続いております。 このような状況に加えまして、今後過疎化や高齢化が進む中で、障害者の孤立をどう防ぐか、より一層の支援が必要になる、このことは私どもも共有しているわけであります。 そこで、3番目にお尋ねをいただきました今年度輪島に開所予定の通所施設があるが、その概要を示せとのことでありますが、社会福祉法人弘和会、代表者の方は畝 和弘氏であります。この方が宅田町地内、上野台中学校の上がっていく途中になりますが、宅田町地内にある輪島市の所有地を借り受けて、障害者の通所型施設の開所を予定いたしておりまして、名称については、多機能型ライフサポート「一互一笑(いちごいちえ)」と命名される予定であります。言葉は同じでありますけれども、文字にすると一、ごはお互いに、それから一の後のえは、笑うという文字になるようであります。 この施設は利用定員が10名の生活介護、つまり日中の食事提供、入浴などの活用扶助をするその定員は10名、それから利用定員20名のものとしては、就労継続支援B型、つまり障害者向けの軽作業を行うそういう方々を対象としております。さらに利用定員10名のものでありますが、放課後等のデイサービスつまり障害児の方の放課後学童クラブを行う、こういった複合型の施設を今月21日に完成をいたしまして、来年の1月からの運営を予定するというふうに伺っております。 施設自体は2階建てで、1階に生活介護、就労支援、地域交流スペースといたしまして、喫茶コーナーやその他居間スペース、それから訓練作業所、入浴施設、児童介護スペースなどを供用するというつくり方であります。 一方、2階のほうには生活介護などの居間スペースを整備し、多機能的に障害者と障害児を介護し、自立支援を行いながら共生の第一歩にも寄与していただけると伺っております。 また、地域の防災避難所として活用することや、あるいは福祉避難所としての機能についても果たしたいというふうに伺っているところであります。 次に、しからば輪島市の聴覚障害者数はどれだけいるのかというお尋ねであります。 輪島市での聴覚に障害を持たれる方は、身体障害者手帳の1級から6級までで135名の方がいらっしゃいます。この人数に対して奥能登で手話通訳者が少ないが、ふやす予定はないかと、奥能登の2市2町での手話通訳者の数は、現在1名のみであります。また、2市2町の聴覚障害者の方々が月に2回奥能登行政センターで聴覚障害者同士の交流会を開催をいたしておりまして、その中でさまざまな交流が行われているということであります。 奥能登2市2町といたしまして見てみますと、手話通訳の担い手を育成するために手話奉仕員の入門講座、あるいは基礎講座を開催をしております。現在までに入門講座を受けられたそれを修了された方が35名、そのうち輪島の方が24名となります。その入門講座を終えて次に基礎課程を修了された方が全体で29名でありまして、輪島市の方はそのうち21名ということになります。 この方々が最終的に石川県に登録される手話通訳者としてなるまでにどれだけの時間がかかるかというと、最初のスタートから県に登録されるまでに5年間の時間を要します。これまでの入門講座、基礎講座は、地元から地元にいて指導される方が来ていただいてそこで受けるというのは非常に簡便に受けられますけれども、基礎講座と入門講座を終えてからは、金沢へ出向いていく必要があります。さらに、この講座を受けた後に全国試験に合格しなければなりません。ただ、非常に負担が、仕事を休んでいくか、旅費も当然自費ということになると、その方々の養成が非常に困難になりますので、輪島市では随分早くからその方々に支援するそういう予算制度を持っております。しかし、なかなか現実に基礎講座までいってそこから先の県の講座受講ということになってくるとなかなか進まないというのが現実であります。したがいまして、現在2名の方のみがそのうち石川県の講座に進んでいるといったところが実態であります。 手話を理解できる障害者の研修施設が金沢市にある県立ろう学校だけだということもありまして、石川県の講座が金沢で開催されるために非常にやはり難儀であるということですので、これからは地方へ出てやっていただけるかどうかとか、いろいろなことを含めてもう少し求めていかなければならないのではないかというふうに感じております。 大きな項目4番目になりますが、漆サミットについてのお尋ねのうち、例年行われている漆サミットと比べて内容や参加人数に違いはあったのかとのことでありますが、これまでの漆サミットは、漆に関する分析や研究発表などが主なテーマでありました。そのことから、1回目2010年に始まり、2回目、3回目までは明治大学内で開催をされてまいりました。4回目の昨年から実際に漆を産出しているその地域へ出かけようということから、岩手県二戸市の浄法寺のほうで開催をされたというのが昨年のサミットでありました。ことしは実際に漆の消費地であり産地である輪島だということで、会場を移して開催をされたということは非常に大きなまず意味があったというふうに思っています。 初日に行われた基調講演、あるいは研究成果の発表につきましては、輪島塗や輪島漆の現状に的を絞ったというものでありまして、輪島の過去、現在、未来に触れることによって、日本の漆器産業や漆の今後のあり方についても考えることができる内容を目指したものでありました。 2日目の午前中の朝粥講、体験教室、工房見学については、産地の特徴を生かしたという大変充実したものでありまして、本市における漆器づくりの状況を詳細に見ることができる内容であり、かつその奥深さについて参加者の方が多くのそういった実感を得られたものと考えております。 午後行われましたパネルディスカッションにおきましては、漆器産業の現状と未来と題しまして、これまでより踏み込んだ内容で漆器の消費者、流通関係者、漆器製作者などそれぞれの目線で忌憚のない活発な意見交換が行われ、会場内は大いに盛り上がったというふうに確認をいたしております。主会場となりました県立輪島漆芸技術研修所や輪島漆芸美術館もこれまでにない漆塗りがふんだんに用いられた内装のもとで、雰囲気としても最高の環境であったというふうに言われております。 初の産地における開催にあったということもありまして、前回が延べで300人の参加でありましたけれども、今回は延べで申し上げますと倍以上の650名ということだそうであります。参加者の評価といたしましては、輪島市で開催してよかったという意見が多く、初の漆器産地開催として次につなげる上で意義があったものと考えております。また、地元の漆器関係者に対しましても、大きな刺激が与えられたものと思います。 次に、漆の見本林の経過と漆かき職人養成の取り組みの成果はどうであるかというお尋ねであります。 漆の見本林調査については、見本林の適地に関する基本であるアクセス、管理、観光への配慮、周囲との調和や生育環境など満たすべき条件は多々ありますが、その意味で難航いたしておりますけれども、現状は候補地3カ所を抽出いたしまして、現在漆の木500本を植栽をしているというところであります。さらなる候補地の選定につきまして、漆器組合と連携をいたし、作業を進めているところであります。 漆かき職人につきましては、現在緊急雇用創出事業を活用いたしまして、漆器組合で1名を雇用し、漆かき技術の習得に励んでおります。来年度以降へつなげる上で、その方法等について現在調整を行っております。 次に、今回サミットで研究発表された方々にも協力していただき、輪島漆の生産拡大につなげていけばどうかとのことでありますが、これらの実現にはいずれも難しい課題が数多くありますが、従来の方法では将来の継続性を考えると行政だけの力では非常に困難であると考えておりまして、新たな仕組みを見出す必要があり、そのためにも漆植栽先進地の方々や研究者からのいろいろなご意見を拝聴するなどその協力は欠かせない必須のものであると思います。 今回の漆サミットにおきまして、漆産地や漆関係者の皆様方とさまざまな情報交換ができ交流が生まれたことから、今後もこれらの皆様方からのご意見を得ながら進めてまいります。 漆サミットのうちのパネラーとして参加した副市長からの答弁は、後ほどいたさせます。 通告に従いここまで答えてまいりましたけれども、1年を漢字一文字ということがございましたが、非常に難しいことでもありますけれども、あえて申し上げると私の場合は、円ですね。禅の世界の中ではよく掛け軸に円などが書かれております。その答えは、初心も是なり、後心も是なり、最初の心があってその最初の心がある意味ではすごいいろいろなことに、挑戦をしたり意識を持ってやっていこうとする、そこでいろいろな過程を経る中で考え方が若干変わってくる、若干変わってきたその心というのをこれを心変わりというふうにとるのか、あるいは初心という強い思いがあってその結果としていろいろ進めていくうちに後に生まれた後の心、初心も是であるが、後心も是である、これが初心があったから後心といういろいろな心の変化、それは決して一体のものであって、円のように初めと終わりが最終的につながっているという意味では、それで円かなと。 それから、市役所の前に書こうと思っているのは、瑞雲とか、めでたいときの言葉で瑞という、王という偏に瑞気というふうに書かせていただこうと思っております。 私のほうからは以上であります。 ○議長(漆谷豊和君) 副市長坂口 茂君。     (副市長 坂口 茂君登壇) ◎副市長(坂口茂君) 漆サミットについて、漆サミットにパネラーとして参加しての感想をというお尋ねでございますけれども、パネルディスカッションでは漆器産業の現状と未来という大変思い題目ではありましたが、活発な意見交換より前向きで有意義な場となり、おおむね成功だったと考えております。 また、毎年サミットに参加している方々からは、今回初めて漆器産地である輪島市で開催することにつきまして、当初より期待の声はあったものの、結果としてその期待に違わぬ大きな評価をいただいたことは、大変よかったと思っております。 今回の漆サミットでは、全国からはもとより、外国からの参加もありましたが、いずれの方々も輪島を日本の漆器の代表と考えており、輪島の動向に対し高い関心を持っていることを実感いたしました。 また、今後によって国内の漆器の原材料や用具の産地にも大きな影響を与えるものと感じました。ご存じのとおり漆器業界を取り巻く現状は大変厳しいものがありますが、本市では他産地には余り例がなく、サミットでも好評を得た漆器購入への補助制度や東京の市民大学との連携も始まった漆器貸出事業など実際に本物に触れ、そのよさを体感する機会を幅広くふやしていく取り組みや統一したのれんを活用した工房めぐりの実施、さらには伝統漆器のほかに新たな息吹を吹き込むために海外デザイナーを招聘し、現在のトレンドにマッチした新しい漆器づくりにも挑戦しているところであり、今後も木地づくりから加飾までの全工程を行うことができる唯一の産地であるという輪島の強みを生かした取り組みを進めていかなければならないと考えております。 このように従来の枠にとらわれない新たな発想における活性化策を輪島市が率先することによって、国内の漆器産業や伝統産業に対する模範となって活路を見出せるきっかけになることを信じて、今後もさらなる漆器の振興に努める決意を持った次第であります。 以上であります。 ○議長(漆谷豊和君) 教育部長。     (教育部長 西畑賢一君登壇) ◎教育部長(西畑賢一君) 西議員の2番目、教育について、そのうち1番目でございますが、佐渡市の子供との交流についてお答えをいたします。 平成25年度能登・佐渡里山里海子供交流事業は、能登の小学生が佐渡市を訪問し、現地の小学生とトキの観察や水田の生き物調査などを通して交流を深めることを目的として、本年10月12日から14日までの2泊3日の日程で実施をされました。今回は能登4市4町の13の小学校から集まった4年生から6年生までの児童34名と佐渡市の9校から集まった3年生から6年生の児童25名の交流事業を行ったものであります。 交流内容といたしましては、トキの人工増殖と野生復帰の取り組みの学習、野生のトキの観察、佐渡の文化の学習、水田の生き物調査などを行っております。本市からは市内の各小学校に募集案内を行った結果、門前東小学校の5年生4名が参加いたしました。能登各地から集まりました子供たちや佐渡市の子供たちとの交流を行ってまいりました。 野生のトキの観察会では、同時に3羽のトキが飛来するというとても珍しい体験ができ、生き物調査では、佐渡氏の子供たちとペアになり、共同で作業を実施するなど交流が深まったことから、子供たちからは野生のトキが見られてうれしかった、トキがすめる環境をつくっていかなければならない、門前にもトキが来るように努力したいなどの感想があったと伺っております。 参加した子供たちの体感発表は、後日授業の1時間を使い、「全員がトキのことを分かるようになろう!」というテーマで行われ、佐渡市で撮った写真や資料を使い、参加していない子供たちとともに体験の共有も行われております。 次に、子供のネット依存についてお答えをいたします。 今年度小学5年、6年生と中学生を対象にアンケート調査を実施いたしましたところ、7割以上が自分のパソコンや携帯端末などからネットを利用しているという結果が得られております。ネットの世界では、子供たちのほうが大人たちに先んじて情報を持つという実態が往々にしてありますが、保護者などを対象にネットの危険性の啓発のため、関係機関と連携を図りながら機会をとらえてリーフレットの配布や研修会の開催など今後とも情報提供や啓発に努めてまいりたいと思います。 一方、明年1月26日には、本市文化会館におきまして生涯学習推進大会が開催されますが、この中でネット依存に関する専門家を招いて講演会開催を予定しているところでもあります。 以上のほか保護者がネットに関する知識や情報量をふやすことはもちろんのこと、会話を密にして日ごろから子供の様子を知っておくこともネットから守る有効な手段と考えておりますので、あわせて指導してまいりたいと考えております。 次に、全国学力テストについてお答えをいたします。 西議員ご指摘のとおり、学力調査のもともとのねらいは、学習の成果を確認し、未定着部分を再学習するために活用することにありました。教員はそのことで教員自身の指導を振り返り、次の指導改善に生かすことが重要となります。 これまでの学力調査におきましても、国や石川県より結果と分析、改善対策等などが届く前にできるだけ早く各学校で採点を行い、分析、改善策を立て、子供たちへ還元できるように指導してまいりました。 学校別結果の公表につきましては、スポーツ活動における競争意識と同様、お互いを意識し、切磋琢磨するという点では大事な視点であると考えております。 本市では過度な競争に陥らないよう留意するとともに、西議員のご提案も一考させていただき、今後前向きに検討させていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(漆谷豊和君) 12番上平公一君。     (12番 上平公一君登壇) ◆12番(上平公一君) 自由民主党市政会の上平です。 12月定例会質問戦初日の最後となりますが、市長及び関係者に対し市政一般、通告に従い質問してまいりたいと思います。 今日の日本の家庭や学校、社会では、親と子供、教師と生徒、上司と部下、あるいは生徒同士、同僚同士間、相手の自立を尊重する相互に自立した関係がありません。そこにあるのは強いほうが弱いほうに何事かを押しつけ、弱いほうが強いほうにこびるという倫理も道義もない力関係です。 例えば、家庭で親が強ければ過保護や過干渉となり、時には幼児虐待としてあらわれます。逆に子供が強ければわがままになり、時には家庭暴力になります。 学校で教師が強ければ強権的な管理教育が行われ、生徒が強ければ学級崩壊や対教師暴力となってあらわれます。 この力の論理がまかり通る世界では多くの困った風潮が生み出されています。長いものに巻かれる風潮、金銭が至上でその力で人の意思や行動も思いどおりにできると考える風潮、自分の責務を果たしているかどうかの反省もなく、他者に甘え権利ばかり主張する風潮、諸事自分勝手で他を顧みない風潮などがいずれも相互の自立を認め合わない未開野蛮の状態とも言えます。 誰もが人としての道義をわきまえて、一人前の人間同士だと相互に認め合ってこそ互いに平等であり、道義をわきまえているから自由に振る舞ってもよいのです。また、民主主義も個人主義もあくまでも相手の立場を尊重した上で成り立つものであると学ばさせていただきました。 人生いろいろ、社会もいろいろと言った方もおられますが、改めて首長と議員が別々にそれぞれの選挙で選ばれるのも執行機関と議会が互いに独立した関係に立ち、チェック・7アンド・バランスの作用によって住民の利益を確保し、住民の身近な代表として活動することの期待を受けていることを申し添え、執行部の考えを伺ってみたいと思います。 まず最初に、輪島市の農業施策と農業の現状を伺いたいと思います。 世界の宝世界農業遺産として認めていただいた今こそ、中山間地域農業の再生と能登の食材、能登農業の発信のチャンスではないかと思います。11月30日土曜日、コスモアイル羽咋で谷本知事、東京農業大学門間教授、能登地区の各JA関係者約1,000人で能登の農業を語る会が開催され、私も参加させていただき、改めて食の大切さを学ばせていただきました。 そこで伺います。 地域力の創造を支援する制度は豊富にあると言われる中で、地域に合った農業指導はされていますか。また、生計を考えるとき、農業収益の向上と若者の就農策はあるのかもあわせて尋ねてみたいと思います。 耕作放棄地解消、発生防止基盤整備事業等の考えも聞くわけですが、耕作放棄地対策についても伺いたいと思います。 次に、各集落で農業離れ、高齢、過疎化で村社会にひずみが生じつつあるが、何か抜本的な対策はあるのか難しい課題だと思いますが、お尋ねしたいと思います。 2番目に食品偽装について伺います。 食品偽装が再び騒がれ話題となっています。世界の中でも一番安全かと思っていた日本の食に対しての信頼が薄らいでいます。金銭至上主義、お金もうけのためなら節度も倫理観もないのかと思う昨今でとても残念で仕方がありません。しかし、悪銭身につかず、最後は必ず裁断が下り、世に恥をさらすことにもなると思いますし、そうでないと正直な人が浮かばれないのではとも思います。 農家の人が年月をかけ収穫した米を国内最大規模で偽装販売、また加工していた業者の摘発があり、その後会社は解散、清算されました。この女性経営者は、三重県四日市市にあって、商工会議所女性部会長をされていたり、四日市市から産業功労者表彰も受けたほど立派な人だそうですが、残念です。 JAS法の改正当時に一度朝市を抱える当市の状況と指導も含め、魅力ある朝市としての今後も守り続けていただけることを踏まえて指摘をしたことがありました。 そこで伺いますが、昨今の報道及び県内、市内の実態はどうなっているのか、最新事例もあわせ説明をお願いいたします。 次に、輪島市の観光の顔である朝市、さまざまな話も伺うわけでありますが、行政としてしっかりとした監視、指導はされているのか、将来にわたって守り続ける朝市として問題はないのか再度尋ねてみたいと思います。 いずれにしても、日本の食に対する国内外の信頼を失墜させる問題です。政府も相次ぐ虚偽表示を受けて現行法では消費者庁だけでの対応でしたが、所管する全省庁にも調査、指導の権限を持たせ、都道府県でも不当表示措置命令を出せる方向で協議に入り、今後はもっと厳しくなると思われます。 3番目は、公共事業の発注状況について伺います。 さきの奥能登におけるいわゆる建設談合での行政処分も終え、各社通常業務に戻られているわけです。当時厳しい処分では会社や従業員の雇用が守られない、罪は罪としてしっかり認識していただき、緩和策を講ずるべきとして調停に応じ、軽減する形での示談を了承し、市議会として最終的決定がなされたわけでもあります。 そこで、現在までの受注状況と雇用の安定は保持されているのか伺いたいと思います。 次に、処分は特にA・Bランクと言われる建設業者が対象だったと思われますが、ほかのランクもあわせ県、市の発注工事ででは工期が守られるように対応されていますか。また、入札ではありますが、全業者全てに公正公平な発注状況が守られているのかもあわせてお尋ねしたいと思います。 次に、市長の多選への考えについて伺います。 まず、多選首長が出るのはなぜでしょうか。中央政界などと違ってなり手が少ないという人材不足の側面や、行政の継続を求める住民の意識などもありますが、首長の権限が強く、二、三回当選すれば地盤が確固としたものとなり、新しい候補がなかなか勝てないという事情も出てきます。さらに、現職の首長に対し各党が推薦、支持するという相乗りがふえていることも多選首長が多い背景としての指摘がされています。 一報、多選は行政の停滞を招き、スキャンダルの温床になりかねないなどの問題があることから、4選以上は禁止するなど多選禁止を検討すべきとの意見も全国的にはあります。 そこで伺います。 梶市長も過去に多選批判をされていたこともお聞きしますが、多選のよい点もあるかと思います。多選に対する市長の考えを尋ねてみたいと思います。 以上で質問を終わりますが、さきの新聞で福島市での除染を地元の人がこれは除染ではなく移染だと離しておられた記事がありました。放射性物質は取り除くことができない、移しかえるだけだとのこと、しかも除染土を移す場所も見つからない、また福島第一原発4号機で使用済み燃料の取り出しが進んでいるが、文字どおりの巨大移染である。現場では3,000人の作業員が連日被爆量との戦いです。1000日を過ぎた今でも問題山積だと思われます。 安倍政権は、これら一連の対応とこういった事故が二度と起こらないよう、正面から向き合っていただきたい、このことを訴えて質問を終わります。 ○議長(漆谷豊和君) 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 上平議員のご質問にお答えをいたします。 1番目の農業施策と農業の現状につきましては、後ほど産業部長より、また2番目の食品偽装等の問題につきましては、同じく産業部長、このうち朝市の問題についても触れられましたが、この部分については、観光課長よりお答えをいたします。 公共工事の発注等について、これは監理課長からお答えをいたします。 私のほうからは、多選への考え方について示せとのことでありますので、お答えを申し上げます。 まず、冒頭でありますけれども、上平議員のほうからのお尋ねの中で、仮に勘違いをされておりましたら困りますので、最初に申し上げておきます。 ちなみに私が初めて市長選挙に出馬した経緯でありますが、かつて輪島市長選におきまして、大向さんと日吉さんが大変苛烈な選挙戦を行い、結果、大向 貢さんが輪島市の第3代市長となられました。それ以降、2期目、3期目、そして五嶋前市長さんが誕生した1期目、2期目、3期目、20年間にわたって市長選は無競争ということになったことはご承知のことと思います。そして、五嶋前市長さんが4期目を目指された折に、私は多選を批判して選挙に臨んだわけでは決してありません。仮に二十歳で選挙権を有した人がこの選挙も無競争になるとすれば、44歳になってもその選挙権を行使するということができないことになります。そこでそれは違うのではないかということから、まず自分が負けて議員としての職を仮に失ってでも選挙を実施させるというのが政治にかかわってきた人間としての一つの生きざまであろうということから、選挙をさせていただいた、それが私がずっと申し上げてきた理由であります。 ここはぜひ多選を批判をしてどうのこうのという思いがもしおありでしたら、ぜひその勘違いはこの際考えを改めていただかなければなりません。 そこで、そういったことを前段に申し上げながら多選について申し上げますと、これはケース・バイ・ケース、それに尽きると思います。首長のみならずさまざまな選挙でどなたが出るか、出ないかということよりも、選挙の全ては有権者の一人一人が主人公でありまして、その有権者の方が判断すべきところであります。 したがいまして、その人を好きと思う人もおられれば嫌いと思う人もおられます。評価する人もおれば評価しない人もいます。出たい人もおれば出したくないという人もいるかもしれません。しかし、出ることは法に求められた被選挙権がある限りそれは出ていくことは何ら問題はないことだと思っています。 ただ、しかしながら、その任期中において実績を果たし、また大きなその実績を通して期待ができるとすれば、有権者の皆さんが適切に判断されるところでありまして、その結果がもし有権者のどなたかが結果は気に入らないということであったとしても、それはその方の任期中はこれは受け入れなければならないということは、やむを得ないことと申し上げる意外にありません。 決して単純に長いことを非難するべきでもなく、短いことをよしとすべきでもなくて、それはまさしくケース・バイ・ケースであると、そのように申し上げておきたいと思います。 私のほうからは以上であります。 ○議長(漆谷豊和君) 産業部長。     (産業部長 嘉地和春君登壇) ◎産業部長(嘉地和春君) 輪島市の農業施策について、地域に合った農業指導はされているかについてまずお答えいたします。 本市におきましては、稲作単作農家が多く、米価の低下などにより農家の所得向上対策が必要であることから、農業協同組合と連携し、地域に合った農作物の作付を推進するために、ミニトマトやカボチャなどの6品目におきまして、種苗の補助を行っているところであります。 また、本年度からは、新たに地域特産野菜として期待されますアスパラガスの栽培を支援するため、新たに作付を行った農家に対しまして、1アール当たり7,500円の助成を行っております。 稲作に対しましては、中山間地域の水田農業を生かすために、一般的な水田に比べ農薬や化学肥料を3割以上削減する「能登棚田米」として、石川県や農業協同組合とともに栽培指導を行いながらブランド化を目指しているところでございます。 農業収益の向上と若者の就農策についてでございます。 平成24年度から輪島市ハウス農園チャレンジ支援事業を実施いたしておりまして、農業者のみずからが収益性の高い作物を栽培し、市場などへの販売につなげることによりまして、農業者の所得向上及び若手農家の就農機械の増加を期待していたしているところでございます。この事業の実績といたしまして、この2年間でビニールハウス55棟の申請があったことからも、農業者のニーズに応えることができた事業であると考えております。 また、現在おおぞら農業協同組合輪島支店が改装中でございますが、あそこには直売所が併設されることとなりますので、市内農業者にとりましては、新たな出荷先として期待されるところでございます。 このほかの若者の就農者といたしまして、平成24年度から18歳以上45歳未満の新規就農者に対しまして、年間150万円を最大5年間支給します国の青年就農給付事業に加え、市独自の事業といたしまして、市外から移住した新規就農者に対する助成も行っているところでございます。 さらに、就農を志します都市青年を市内農業者のもとで半年間研修を行います農業インターンシップもいしかわ農業人材機構と連携し、受け入れを行っておりまして、この制度による研修生のうち2人は、研修後も引き続き受け入れ農業者として雇用されております。 耕作放棄地対策についてお答えいたします。 2010年の農業センサスにおきまして、初めて耕作放棄地の調査が実施されました。その結果、本市では151ヘクタールという耕作放棄地があるということが統計データとして出てきております。 一般的に耕作放棄地は未整備の農地、区画が小さい農地、あるいは棚田の農地といった耕作条件が不利な山地に多く発生していることからも、山間地に集中していることが考えられております。 このような耕作放棄地野増加に歯どめをかけるため、平成21年度より国の耕作放棄地再生事業を利用し、今のところ約19ヘクタールの農地を再生する取り組みを行ってたところでございます。 また、先日報道でもされましたが、石川県の民間提案型地域雇用事業に採択されました企業の取り組みでは、門前町山是清地区の耕作放棄地3.9ヘクタールにおきまして、そばやはと麦を栽培することとなり、県庁におきまして参入企業による決意表明がなされたところであります。 このように企業による耕作放棄地の再生を推進する事業のほか、担い手への農地の集積をより一層推進し、必要に応じて基盤整備も実施することによりまして、耕作放棄地の増加防止に努めてまいりたいと考えております。 農業離れ、高齢・過疎化対策で地域社会にひずみが生じるというご指摘でございますが、農村における農業者の高齢化、過疎化に伴いまして、集落のまつり、農業用水の管理など集落共同作業の維持が懸念されているところでございます。 このような対策といたしまして、先ほどもお答えいたしましたが、ハウス農園チャレンジ支援事業など農家の所得向上につなげることによりまして、農業離れを防ぐことが大切であると考えているところであります。 今後におきましても、水路管理などの集落共同作業の支援を行う中山間地域直接支払事業や人・農地プランの作成を通じて農地の集積化を図るとともに、世界農業遺産に認定されました「能登の里山里海」という地域個性を最大限に生かし、そのような取り組みとして「能登棚田米」などブランド化、農村地域の活力を盛り上げる施策の展開を考えなければならないと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、食品偽装等に関してのご質問でございます。 ホテルや百貨店のレストラン等を初め食品の産地や原材料、消費期限や賞味期限の偽証、さらには食べ残しの再利用といった問題が全国的に発生しておりまして、石川県内の一部におきましても実際に使用された食材とメニューの表示に相違があるというような報道がなされたところでございます。幸いながら市内の宿泊施設、あるいは飲食店におきまして現在のところこうした行為が行われたというところは報告されておりませんので、よろしくお願いいたします。 私のほうからは以上でございます。 ○議長(漆谷豊和君) 観光課長。     (観光課長 坂下照彦君登壇) ◎観光課長(坂下照彦君) 大きな項目の2番目、食品偽装とJAS法についてのうち、輪島市の顔、朝市の対応はとのご質問にお答えいたします。 JAS法が平成11年に改正され、一般消費者に販売される全ての食品に原材料や原産地などの表示が義務づけられるようになりました。この改正を受けまして、輪島市朝市組合は、定期的に石川県の担当者を講師とした研修会を開き、組合員に対して食品表示の徹底を指導してまいりました。また、年3回程度石川県の担当者による抜き打ち巡回検査も実施されております。 本市も朝市へのお客様が楽しくお買い物ができますよう、食品表示を含めたおもてなし向上について随時指導してまいりましたし、定期的に石川県の検査にも同行をいたしております。 輪島市朝市組合は、月例の理事会などで苦情があった場合の対応について協議をし、問題がある場合にはその都度指導を徹底しておりますし、改善がみられない場合のペナルティ措置を設けたと伺っております。 以上でございます。 ○議長(漆谷豊和君) 監理課長。     (監理課長 大西正浩君登壇) ◎監理課長(大西正浩君) 項目の3番目、公共工事等の発注についてお答えいたします。 談合問題での行政処分後の受注状況は、また各ランクごと工期に間に合うように発注されているかというご質問でございます。 まず、いわゆる建設入札談合事件での行政処分後の受注状況と雇用状況についてでありますが、処分対象となりました事業者の輪島市との年度別契約額を比較いたしますと、指名停止措置を行った平成23年度と比べ、平成24年度は約36%増加しております。これは建設談合事件の影響によって市内経済が冷え込むことのないよう、市としまして早期発注等の支援策を講じた結果だと考えております。 雇用状況につきましては、談合事件後に廃業や人員整理等を行った事業所もありましたが、ハローワーク輪島市穴水町管内で建設業の求人数は、平成24年度以降例年並みに回復してきており、特にことし7月以降はおおむね前年比プラスで推移しております。 また、輪島商工会議所が実施しております景況調査、これは景気や雇用、経営状況等そういったものを調査したものでございますが、建設業経営者が感じている景況感、それから採算性それぞれの項目におきまして、マイナス幅が減少しております。決して楽観できる状況ではありませんが、全体的には回復の傾向があらわれております。 なお、本年度におきましても、引き続き市内事業者の支援と雇用確保のために、国・石川県、そういった補助事業の予算確保、それから速やかな工事発注に努めているところであります。 次に、工期と発注状況の件でありますが、現場の状況、時期等を十分に踏まえまして、積算や工期設定を行い、また発注に当たりましては、事業者の経営規模等をあらわす総合点数の、その等級別に設定した工事ごとの発注予定金額、これを原則としつつ安定的な施工、地域性等を総合的に勘案した上で指名業者を選定しておりまして、特に問題がないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(漆谷豊和君) 12番上平公一君。     (12番 上平公一君登壇) ◆12番(上平公一君) 再質問させていただきます。 市長の多選について再質問します。 今ほど市長のほうからご答弁いただきました。私は今までの選挙の経緯やそういったもの、大向市長、五嶋市長の時代からも選挙にかかわっていましたので、一連のことは大体のことは承知しているつもりでおります。市長の多選を言うたか言わんかという話になってきますと、当の本人が言わんと言うのなら多分言わないでしょうが、私には市長の側近だった人からいろいろな周りからいろいろな声を包み上げていくとこれは語弊があるので実名を挙げませんが、そういった話もよく伺います。それをもってそういうふうにお聞きしましたがということを言いました。 市長が3選しようが、5選しようがそれは立候補する方の権限でありますので、それは誰も否定するものでは全くありません。有権者がその中でどう判断下すかという話でありますので、そういったことには大した問題はありません。 私は梶市長の議員生活からずっと20年間、梶市長をそれなりに見させていただきました。僕は市会議員初当選したときから新宅義昭先生と梶市長はお手本のように思いながら、議会での執行部に対する切り口とか、そういう質問に対しても通じるものがあって、議員たるものはこういうものだなということで日々そういったことで感銘を受けて、自分もそうありたいなという、一歩でも近づきたいなという思いで勉強させていただきました。今市長になられてここの議場の鐘がカランカランカランと鳴るので、議員の招集をかけるときも市会議員が1人も入ってこない、梶市長のスタートも私は覚えています。そういったときであっても僕らもやはり市民が選択した判断であるので、それを否定するのではなくて、是々非々で言いたいことは言う、正しいことは言う、違ったことは違うと言う、そういったスタンスで市長をある意味僕らも不採択のときもありましたし、市長の今までやってこられた足跡に対しても99%といっていいほど僕は評価しています。 ただここ近年、今まで先ほども言いました談合の問題にしてもしかりですし、病院の不祥事にしてもそうですし、例えを挙げていくといろいろな例がありますが、いまいちその最後の何か詰めが弱いというか、弱いという言い方変ですが、そういった解決の手法なんだろうと思いますけれども、それでよかったのかもしれません。結果的によいのかもしれません。ただ、市民の税金を再分配し、その監視指導に当たる立場においては、誰も責任をとらない、誰にも指導しない、誰も陳謝もしない、そういったことも多々しばらく続いていたこともあります。 私も3年前に議長のときに梶市長からどういった経緯かわかりませんが、辞表を預かりました。私は市民が選択してもう向こう3年間輪島市長として頑張っていただきたいという市民の負託を受けて市長に当選された市長が何をもって突然辞表を出されて……。     (「済んだ話ではないか」というものあり) ◆12番(上平公一君) 済んだ話でも出されたことに対して市民の思いは全く違うところにあったと思います。市長のそういったものも……。発言中でありますので、私に与えられた時間でありますので、どうぞ。 そういった思いもあります。だから多選について市長の思いをお聞きしたわけでありまして、先ほどの答弁で十分でありますが、私もそういった部分にかかわって少しニュアンスが違うところがあるのではないかと思って、再度質問させていただきました。 以上であります。 ○議長(漆谷豊和君) 再質問ですので、市長に答弁を求めます。 市長梶 文秋君。     (市長 梶 文秋君登壇) ◎市長(梶文秋君) 再質問だそうであります。 多選についての考え方は、先ほどと変わるところは一つもありません。上平議員が私の周りの人から多選を批判をしたというふうに聞いたとおっしゃるわけですが、どなたからどんなお話でお聞きになりましたか。当人が私本人が多選を批判したものではないということを申し上げました。 それから、24年間選挙権を有した人がその選択権を行使できるように候補者をどこからも出ないのであれば、みずから職を捨ててでもその候補者になって、負けてでもいいから選択権を行使していただこうと、これが立候補した経緯であるということを重ねて申し上げておきたいと思います。 それから、その談合の問題、あるいは病院の問題、これはいろいろな考え方はあると思います。仮に病院の問題一つとって、長く同じ職場に居続けるというそういう職場が市役所の中に幾つもあります。レントゲン技師で採用された人は、入ってから退職するまでレントゲン技師である、検査技師は最後まで検査技師で就職から退職まで終わる、その長さが一つとして間違いを起こしたことを私なりに責任をとれる範囲のもので、管理者、指導者として責任はとらせていただきました。当然罪を犯した本人はそのことをもって退職もいたしました。 首長というのは大変厳しいものでありまして、制度上正しいか正しくないかわかりませんけれども、仮にへぐら航路の無報酬の社長であったとしても、へぐら航路で新船をつくったら私の名前で私が借用書を書いて何億という借金をしなければ船が買えなかったり、もしその船が私のものになるのならいいですよ。沈没したらまた同じ何億もかけて私が借金を個人的にすることに名目上はなっています。責任は重いんです。職員が罪を犯して1億円財政に穴をあけたら、私個人がその1億円を返すことができるかどうか、できる範囲のこととできない範囲のことがあるということはこれはご理解いただきたいと思いますし、その罪は罪できっちりと裁判によって裁かれて、本人がその罪に対して服役もし、返済もしていくという、その返済が遅い、早いと言われてもそれにも個々の事情もあると思います。 例えば談合問題、今触れられましたけれども、震災からの速やかな復興を果たそうとするときに、いろいろな業者の方々はこれ以上仕事を受けてもなかなかできないというぐらいまで仕事を受けて、通常の営業時間を超えて住民のために復旧活動をしていかなければなりません。法律の上でいえばそれでもきっちりとした手続を持って、市外の業者であれいろいろなところを含めて、きっちりと競争入札をやっていかなければなりません。そういうことをやっていたらあの災害復旧の事務というのはなかなか進みません。 しかし、私どもはそれでも発注をする、発注したことに対して建設業の皆さん方が誰が今回受けてそれをこなしていくか、そのスピード感がまさしく災害復旧に早期につながっていく、それを公正取引委員会が談合だとおっしゃるとすれば、日本中で災害が起きたときにそれは一向に進みません。支援だとか何だとかと口だけの話でないんです。実際に復興しなければ人は生活できないんです。もしもあるとすれば、その災害が起きたときにそういう形で仕事を受けて進めていかなければならないように法律を変えていかなければなりません。それを談合だということで、大変な寝ずに仕事をしてせっかくそれで請負費をいただいて、その多くをこれをペナルティとして国に全部お返しするわけです。どこに返ると思いますか。あの違約金は業者の方から一旦仕事をしてもらった請負費の中から違約金で払ったその金は、国へ上がっていきます。被災地としてそれはいいことか悪いことか、そうすると違約金の比率は、いかに請負契約書に書いてあったとしても、裁判において調停をして、極力少ない比率にしたということがここに問題があるのですか、どこに問題があるんですか。 いろいろなこれが正しいか正しくないか、やんちゃかどうかというふうに言われたときにそれはいろいろな考え方があります。先ほど申し上げました。評価をする人もおればしない人もいます。好きな人もおれば嫌いな人もおります。そういう中でも行政は動かなければならないということだけご理解をいただきたいと思います。--------------------------------------- △閉議 ○議長(漆谷豊和君) 以上で本日の議案に対する質疑及び市政一般に関する質問は終了いたしました。 次会は、明日12月12日午前10時から会議を開き、議案に対する質疑及び市政一般に関する質問を続行いたします。本日はこれにて散会いたします。          (午後3時07分散会)---------------------------------------          (参照)議事日程(第2号)                         平成25年12月11日(水)                         午前10時開議 日程第1 議案第101号から議案第115号まで       一括議題       質疑及び市政一般に関する質問...